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余市 Grande (ABV 48%)

2022年4月に空港の免税店向けに、宮城峡グランデと共にリリース。
一般向けNASの2倍の1万円もしますがノンチル仕様で興味が沸いたのでいつも通りマレーシアへの出張者or駐在の一時帰国者に依頼して成田空港で購入してもらいました。
説明書きではこの余市グランデはヘビーピートモルト原酒と新樽熟成モルト原酒をヴァッティングしているような記載があるのに対して、一般向けNASはヘビーピートモルト原酒を新樽とシェリー樽でそれぞれ熟成させてヴァッティングしているので異なります。
個性を強化しているとのことで、もし余市グランデにシェリーが使われていないのであればより尖った仕上がりになっていると予想されます。

香りは潮っ気のあるピートで端的に言うと優しいバンク10年。
それとそこまでゴム感の無い甘い優しいレーズンのシェリー由来の香りがします。
恐らくNASと同じくシェリー使ってますね。
少しだけアルコール由来の刺激臭があり、宮城峡グランデより少し色が濃い気がします。
味わいは口当たりはドライで甘く、中間にピートと潮っ気が出始め、そのままフィニッシュへ続きバニラが少し顔を出すイメージです。
口にまとわりつくタンニンは少しだけありますが全体的に甘く上手な仕上がりになっています。

試しに2021年3月ボトリングのバンク10年と比べたところ色合いはほぼ同じ。
香りはバンク10年の方が潮っ気と土系のピートが強く余市は甘い優しい草寄りのピート。
かと言ってバンク10年がクセだけ強いというのではなく潮っ気と甘みとピートが互いに主張しながらうまく調和しています。
良くも悪くも余市の優しい感じはジャパニーズらしいですね。
味わいはバンク10年の方がアルコール刺激が弱くその上でピート/潮っ気/甘味それぞれの個性が強いので美味しいし楽しい。
余市グランデはバンク10年に比べるとアルコール由来の辛さが少し目立つのでこの辛さが無くなれば面白くなると思います。(開栓初日なので今後に期待)

余市グランデの加水は香りがぼやけます。
味わいは宮城峡グランデと同じくアルコールの刺激が軽減されるので甘さとピートがより味わえるのでなかなか良いです。

ロックにすると香りはほんのりピートとレーズン。
味わいは甘味が非常に底上げされ、ピートもしっかりと効いているので相性抜群です。
余市グランデも宮城峡グランデもロックとの相性抜群ですね。

まとめると現時点では余市グランデも加水とロックがオススメです。
時間を置けばストレートも更に楽しめるようになると思います。

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