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木材は割れていても大丈夫?

どうも、小倉丈一郎です!

新潟で林業家として独立するために
奈良の森庄銘木産業で林業を学んでいます。

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【木材は割れる】

古いお寺や古民家などに入ったことが
ある人は柱や梁に大きくひび割れているのを
見たことがあると思います。

木材が割れる原因は、ほぼ乾燥による
「干割れ」です。

木材の繊維に沿った方向、
つまり木材の長さ方向に沿って割れます。


【割れていても大丈夫?】

コンクリートや鉄骨に同じような割れが
入っていたら大問題になります。

木材でも幅方向に割れが入ると
耐力が半分以下になると言われているのに
対して、長さ方向の割れが入っても
耐力はほとんど落ちません。

木材の構造上、割れの入る方向が
長さ方向と決まっているので
割れていても安心できます。

あまりにも割れや変形が大きい場合を除いて
多少の割れであれば木材として十分使用できる
強度を持っていると言えます。

また、割れても大丈夫という木材の
性質を利用して人工的に割れを入れる
「背割り」という伝統技術もあります。

写真の丸太で長い割れがそれです。

これは寸法のくるいや変形を
抑制するために行います。


山からは以上でーす!
またあした!

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