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腐るお金の話

こんにちは!非公式地下組織join代表の史朗です。

1年以上お金を使わない生活

前回1年以上お金を使わないで過ごした経験は?という投げかけをしましたが、そんな経験はありますか?

既にお気づきの方もいると思いますが、誰しも生まれてから初めてのお買い物までの間、数年間お金を使わずに過ごしてきましたよね(笑)。家族間の贈与で成り立っているという事でした。

これが家族の間だけでなく、「信頼度の可視化」により他人との間にも成り立つようになれば、お金のいらない世界が実現できるのではと思っている理由です。

お金の機能

ところで「お金」って何でしょう?

一般的にお金には「価値の尺度」「価値交換」「価値保存」の三つの機能があると言われています。

物々交換の際、例えばお米を野菜と交換したいと思っても、相手がお米を欲していなければ、交換が出来ません。そこで「お金」がお米と野菜に対してそれぞれの「価値の尺度」を値段として設定して、その「価値交換」を「お金」を使って代替します。こうすることによって農家はお米を作り、漁師は魚を取り、大工は家を建てるという「分業」が進み効率化とともに経済が発展していったのだと思います。

ちょっと話がズレますが、以前パプアニューギニアにサーフトリップに行ったとき、その家の主人は朝早く漁に出かけその日家族が食べる分の魚を取り、木に登ってココナッツを取って、自分の家は自分で建ててました。まさにお金のいらない世界(笑)。冷蔵庫もいらない生活って究極の贅沢ですよね。

腐るお金の話

お金の三つ目の機能として「価値保存」がありますが、僕はここが一番の問題だと思っています。現代社会では「お金」は腐らない。それ以外の大抵の物は時間とともに価値が下がるのに。

例えば新聞は翌日になれば価値はなくなるし、魚も野菜も時間が経って腐ると価値が無くなる。「お金」が腐らないことは便利なように思えるが、何が問題かというと、例えば今年1万円の価値のあるお米を1年間保存して、来年も同じ価値の1万円で売れるか?当然古米となって多少値段は下がりますよね。そこには保存の倉庫代などさらに費用がかかっているのに。本来は対等な「価値交換」のはずなのに、「お米」は価値が下がるのに「お金」は価値が下がらない(インフレが起きなければ)。そうすると実際に「お米」のように本来の価値を提供する人よりも、何もせずに「お金」を貯めている人の方が優位となってしまう。

そこで地域通貨という形で減価するお金を取り入れて地域の活性化を行っている事例などもありますが、この辺の詳しい話に興味がある人はシルビオ・ゲゼルや「モモ」を書いたミヒャエル・エンデのエンデの遺言などを読んでみて下さい。

僕が言いたかったことは、この「腐るお金」と同じ発想で「信頼度の可視化」も時間の経過とともに価値が下がる必要があるという事。

過去にちょっとだけやった良いことによる「信頼度」は時間の経過とともに価値が下がり、直近の「信頼度」の方が重要で価値があるという仕組みが必要。

そんな仕組みを取り入れて、楽しく「信頼度」を貯めて可視化できると「お金のいらない世界」が実現できるのではと思っています。

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