週刊朝日休刊は日本型マスメディアの看板ビジネスの終焉

「週刊朝日」の5月休刊が発表された。以前、何本も記事を寄稿していたので少し残念な気持ちと同時に「遅いくらいかな」という思いも正直、湧いてきた。総合週刊誌としては最も古いが、もはや紙媒体の凋落云々というレベルではない、
 世界の新たな情報潮流の素早い流れから全く孤立した離れ小島には誰も足を踏みいれたがらない。一世を風靡し長く時代のジャーナリズムの雄として君臨した大朝日新聞の名前を冠した「週刊朝日」というタイトルも、新聞やテレビなどのマスメディアの凋落と同様、なんのブランド力も持たなくなってしまって久しいからだ。 
 雑誌ジャーナリズム特有のゲリラ的魅力を持たない新聞社系の雑誌の休刊は、まさに日本の情報社会を安易に大新聞やテレビの「信頼ブランド」の看板
で操作してきた時代の終焉を象徴するひとつのものだろう。

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