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Necropanther - Betrayal


コロラド州はデンバー出身の4人組、Necropantherの4th AL『Betrayal』の何が凄いって、メロブラ的なダミ声のデスボイスとスラッシュ・メタルのキザミをクロスオーバーさせながら、いわゆるOGのネ・バブリシャスやX JAPANに肉薄するJRPG系のクサメタル然としたツインリードが、クッサクサの叙情的なメロディを撒き散らしながら恥も外聞もなく疾走する、それこそ北欧メロデスやメロパワとして聴かせる懐の深さに裏打ちされた一枚となっている。それこそ、ネ・バブリシャスの最新作の方向性と言えばイメージしやすいかもしれない。

その内容云々より前に、サウンド・プロダクションがやけに洗練されている、というか聞き慣れた感じがしてクレジットを調べてみたら、KATATONIA案件でも知られるデイビッド・カスティロをミキシング・エンジニアに迎えてて全てに納得した。そのイェンス・ボグレン譲りの洗練されたタイトなプロダクションを以って、スラッシュ・メタル由来のソリッドなスピード感とデスメタル由来のブルータルな暴虐性が絡み合う#1”One and Only”を筆頭に、比較的アグレッシヴなエクストリーム・メタルの傾向が著しいアルバム前半の流れから、クサメタルの精神を宿したツインリードやソロワークが光る#5”Into Danger”や、XのhideとPATAの壮絶なソロバトル顔負けのクッサクサのクサメロを放射しながら疾走するハイパーXソングの#7”Wanderers”は本作のハイライトだ。

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