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私の名前は高橋たかはし奈津美なつみ。中学2年生。日野島中学へ通っている。趣味はスイーツを食べることで…

『カット!』自己紹介をしていると叫び声が聞こえてきた。私はびっくりした。『そこはもっとエレガントにいかないといけないでしょ。趣味は読書ってことで』声の持ち主はマネージャーだった。「ごめんなさい~ッ」私は慌ててやり直した。『やり直し!』

趣味は読書、勉強力はそこそこかな。

『カット!』そこでまた止められた。「今度は何ですか~?」面倒だった。『勉強はそこそこかな~ってお前は説明不足!そこはもっとこう…できるほうですとかにしておくこと!』いつも叫びまくっているからだいぶ慣れてきた。「同じ事じゃん…」その声もマネージャーには聞こえている。『今なんて言った???』私は慌てて首を振った。『やり直し!』

勉強はできるほうかな。
そこへ、一人の男子が走ってきた。彼の名前は渡辺わたなべ 蓮太れんた君、私の友達だ。少し乱暴だと私は思う。

『カット!』またもや止められた。『少し乱暴って、お前はヤンキーでも友達にしてんのかー!そこはもっとこう、優しい感覚を出せーい!』すると、蓮太君はマネージャーの頭をぶんなぐった。「誰がヤンキーや!」蓮太君は関西弁に似た言葉を使い、本当に乱暴者だ。だが、そこまで焦らなかった。このマネージャは痛まない。マネージャーはただの人形に見えるが、精神もあって死ぬと生き返る。便利なものだ。『誰がものだ!』私の心も読める。「物じゃなくてべんりなものです!どうしたものか、などの言い方です!」私は鋭い突っ込みを入れた。私の突っ込みはマネージャーの心をつきぬいてしまった。マネージャーは突っ込みに弱い。『や、やり直し!』

彼の名前は渡辺わたなべ蓮太れんた君、私の友達だ。優しい。彼は私に出会うと私を担いで走り始めた。

『カット!』なぜか止められる速度がやはい。「なにもおかしいことはしていないやろ」蓮太君はマネージャーをにらんだ。『もう少しスカートをひらひらと~…』私はマネージャーの頭に拳を振り下ろした。「それはだめです」マネージャーは頭をさすると私にとびかかろうとした。『マネージャーを殴るとは!』だが、それよりも前に蓮太君が膝でぶっ飛ばした。『や、やり直し…』

私は担がれるともうあきらめた。この状態から逃げるのは完全に不可能だ。昔に何度でも逃げようとしたが一度も成功しなかった。彼は気にしていないようだが、私からすればめちゃくちゃ恥ずかしい。昔は顔を苺のように赤くしたこともあった。学校に行き途中だったが、彼が担げば1歩も動かず学校につくので気楽だ。…恥ずかしいということを気にしなければ。完全におかしかった。

『カット!』今度は10分ほどカットされなかった。多分マネージャーが地面に転がっていたからだろう。「今度は何ですか~…」私はため息をついた。『お菓子買ったらおかしかったなんちゃって』私と蓮太は点目でマネージャーを見た。「それだけ?」マネージャーは頷いた。私たちは2人とも拳を振り落とした。『やりなお…し…』

完全におかしかった。と、そこへ、もう2人の男子と女子が走ってきた。この2人はいつも早く学校に来ている。いつ来るのかは聞いたことがない。

『カット!』なぜか元気なマネージャーが止めた。『そこは知っておこうよ、例えば7時半とか。しかも友達なのになぜ知らないんだって話になるぞ』私はじっとマネージャーを見た。「彼らは友達じゃありません。親友です」え?とマネージャが言い直そうとしたとき、私は嘘だと明かした。そのあとはご想像にお任せします。『やり直し!』

7時半ほどに来るらしい。私だったらそんな早くに起きることができない。いつも7時に起きているので。考えることもできない。2人の名前は中村なかむら咲良さくら中村なかむら優真ゆうまだ。2人とも兄弟だ。確実の私よりは上だと思う。

『カット!』またもや止められてしまった。

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