「バチェラー」とは？

アマゾンプライムなどで有名で人気のある「バチェラー」という番組をご存知でしょうか？先に言っておきますが、私は観たことはありません（笑）
元々は、アメリカで人気の「The Bachelor」で、日本で放送しているのは厳密に言えば「バチェラー・ジャパン」というものです。

その内容は、ある一人のイケメンセレブで人間的魅力に溢れた完璧な独身男性（バチェラー）を巡って、約20人の女性が運命の相手になる為にせめぎ合う、女性のドロドロとしたものを描いている番組です。

既にシーズン３まで放送され、今シーズン４に向けて出演者を募集しているそうですが、番組の趣旨としては、見事バチェラーと結ばれたら、結婚になるかと思いきや、歴代バチェラーは３組とも破局しています。正直、そりゃそうだろ・・・というのが、正直な感想ですが（笑）

子供達の世界でも『バチェラー』が

先日、保育園の親子遠足に撮影で同行したのですが、自由行動で移動することになり、活発な男子チームと、仲良し女子チームに分かれたんです。ただ、女子チームに、男の子が一人いたんですね。女子チームでは、その子を取り合うかのように、手を繋いだり、隣を競い合ったり、時には他の子の目を盗んで二人きりで遊んだり（笑）

その様子がまさに「バチェラー」のようだったんですよ。そして、面白いのは、だんだんその男の子も、男らしくなっていくんですよ。ちょっとジゴロというか、悪い男になっていくんですよ（笑）。その男の子は、一番背が低くてとても可愛い子なんですが、それが女子チームにも人気なんですよ。それでも、皆が寄ってくると、男が目覚めるのでしょうか（笑）

何が言いたいかというのは、子供は、とても本能的な生き物です。本質的な人間の部分を素直に出すものですが、その子供の世界で「バチェラー」のようなことが起こるということは、それは大人にも通じるものがあり、人間の持つ本質的なものなのかもしれませんね。

なぜ「バチェラー」を観るのか？

芸能界では多くのファンがいるそうですが、私は観たことはないし、興味も全くありません。実際に、視聴者に多いのは圧倒的に女性で、もう放送されてませんが、「昼ドラ」が放送されていた頃は、大体「不倫」をテーマに描いて、女性同士がドロドロの展開を生み出すという内容がほとんどでしたが、それを観ているのは、主婦の方達がほとんどでした。もう結婚したけど、実際に不倫をしたらまずい。だから、「昼ドラ」を通して不倫を疑似体験する、というのが、「昼ドラ」を観ていた目的だったり、女性が「バチェラー」を好んで見るのも、「玉の輿」を通して疑似体験をしたり、自分の心の中にあるドロドロしたものを解消しているのでしょう。
つまり、憧れや本音を投影しているということです。

芸能人には男女問わず人気があるのも、その構造が芸能活動にリンクするところがあるからだと思います。一つのイスを巡って、沢山のライバルとしのぎを削ります。例えば、「M-1」であれば、優勝すれば、今後のチャンスが大きいわけです。仮に優勝しなくても、決勝の舞台に立って爪痕を残せば、その後の仕事が大きく有利にもなります。「バチェラー」も、玉の輿に乗るに越したことはないですが、それ以上に、これを機会に芸能人として売れたいという欲が、裏にはあるのでしょうね。

私は、今後も「バチェラー」を観ることはないとは思いますが、人間の持つ本能や本質を突いている所があると気付いてしまったので、ダイジェストとかがあれば、観るのもいいかなと思います。何を面白いと思うかは人それぞれなので、女性は疑似体験や欲望解消の為に観ればいいかもしれませんが、男性は、女性を研究するには、打って付けの題材かもしれません（笑）
ただし、女性に抱いている幻想や理想は打ち砕かれるであろうことも、忘れてはいけないのかもしれませんね。