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YUIの路上ライブサプライズをウラヨミ!

YUIの路上ライブサプライズ

先日、TwitterでYUIが札幌で路上ライブをサプライズでやっている動画が流れてきました。
ショートの黒髪で、にこやかに「CHE.R.RY」を唄い上げました。
その動画はコチラ↓

私にとってYUIは、もし自分が音楽プロデューサーだったら、彼女に全てを懸けてもいいと思ったほど思い入れのあるアーティストでした。

最近はあまりメディアには出なくなったYUIですが、変わらない姿が見られました。

YUIの経緯

YUIと言えば、2005年に「Feel my soul」でメジャーデビューし、映画『タイヨウの歌』の主演をつとめ、「Good-bye days」という主題歌を発売し、ブレイクしました。
その後、2007年に発売された「CHE.R.RY」は、女子学生の間でもブレイクし、人気はピークに達しました。ほとんどのシングル曲は、ドラマやCMのタイアップ曲になり、日本を代表するアーティストになりました。

しかし、人気絶頂の中、2013年1月に、YUIの活動を休止しました。

ところが、2013年4月には「FLOWER FLOWER」というロックバンドを結成し、活動しました。トレードマークのロングの黒髪から金髪のショートヘアになり、ファンにとっては大きな衝撃を与えました。

翌年には、パニック障害になってしまい、療養することになりました。

そして、2015年には、結婚・妊娠を発表しまたまたファンを驚かせ、双子の母になりました。

2017年には、活動再開しましたが、離婚をされました。

2018年には、再婚し活動を休止し、4児の母となる。

こう言った流れで今に至り、今回のサプライズ路上ライブは、札幌に「FLOWER FLOWER」としてラジオ出演に来た合間に、11年前に路上ライブをした同じ場所でゲリラ路上ライブで2曲披露したそうです。

YUIから感じる人生の不条理

冒頭にお伝えしたように、自分が音楽プロデューサーだったら、プロデューサー生命を賭けてもいいと思えるほど衝撃を受けたアーティストでした。
YUIとの出会いは、車の中でのラジオで流れてきた「Tomorrow's way」でした。

透き通るような、心に染み渡る歌声と、歌詞に紡がれる彼女の世界観を聴いた時、「10代でこんなアーティストが出てきたか!」と感動しました。2年以内には絶対に「歌姫」と呼ばれるようになるだろうと、言い続けておりまして、「CHE.R.RY」をリリースしたことで、名実ともに「歌姫」になったのではないでしょうか。

しかし、ここからYUIの苦しみが始まったように私は感じるのです。

ここからは、私が勝手に感じたことで、真相は一切わからないことなので悪しからず(笑)

「CHE.R.RY」で人気絶頂となり、YUIの代表曲にもなり、YUIと言えば「CHE.R.RY」というイメージが強いのではないでしょうか?

しかし、おそらくYUIが作りたい楽曲や想いというのは、「CHE.R.RY」のような曲ではなく、「Tomorrow's way」や「Good-bye days」のような、壮大な世界観や人間の深みのような物ではないかと思っています。しかし、YUI=「CHE.R.RY」となってしまい、YUIに求められる楽曲は、キャッチーでポップな曲であったり、ラブソングになってしまった。しかし、YUIの思いとしては、そういう楽曲ではなく、スケールの大きな曲や、人間の内面に踏み込んだ曲を作りたかったんだと思います。

ファンビジネスである以上、ファンに答えなければならないし、そういった事務所の意向もあり、まだ若かったYUIは従うしかなかったのではないか。所々で活動を休止することがあったYUIですが、やはり決定的だったのは2013年の無期限活動休止です。事実上の引退じゃないか?と思われていた中で、「FLOWER FLOWER」での電撃復帰をし、金髪ショートになったことで、「YUIが壊れた」と言われてこともありました。

過度な抑圧で、反対に振れてしまう

これは、必ずしも間違ってはいなかったのではないかと思います。
自分の本心を押さえつけられ、やりたくもないことをやらされるということは、とても苦しいことで、逃げたくなるのは当然だと思います。しかし、人気が高いYUIにとって、そう簡単にできることではありません。リフレッシュしながら活動を続けていたと思いますが、限界に達し、無期限活動を発表して4ヶ月後、「FLOWER FLOWER」で活動再開したのは、どこか見せつけるような思いを感じました。きっと、「FLOWER FLOWER」も、YUIがやりたかった音楽ではなく、求められ続けた抑圧の反動だと私は思っています。

その後も、結婚することになり、離婚をしてはまた再婚して今に至るわけですが、見る人が見たらがっかりすることかもしれません。しかし、彼女が生きていくためには、それは必要なことだったのだと思います。

芸術家は、常人以上に繊細で、思い入れが強いです。「そんなことで?」と一般人が思っても、YUIが感じた苦悩は、計り知れないものではないかと思うのです。

最近は、yuiの姿をメディアで見ることは少なくなり(活動休止することが多かったから^^;)、あまり追えていませんでしたが、路上ライブのyuiの姿を見たとき、なぜかとても安心しました。

きっと自分を苦しめた「CHE.R.RY」は歌いたくないだろうに、あの頃と変わらない透き通った歌声で、4児の母らしい優しく笑顔で歌う姿を見て、

「あぁ、きっとyuiは今幸せなんだな」

と思えて、とても嬉しくなったんです。

YUIが教えてくれたこと

あくまでこれは私が勝手に感じた個人的な思いではあるのですが、おそらくそうだったんじゃないかなと思います。(間違ってたら、yuiさん、コメント下さいww)

私は、サッカーをやっていて、高校の時は最高のチームでした。そして、大学に進学し、サッカーサークルに入ってんですが、そこで感じたことは、「うわぁ、やりにくっ!!」という不満でした。ただ、サッカーが好きでサッカーがやりたかったはずなのに、1ヶ月ほどでサークルを辞めました。そして、高校のメンバーでチームを作り、市リーグに参加したのですが、そこでのサッカーはとても楽しかったんです。

アマチュアの私とプロのYUIは比べようもないかもしれませんが、元々は歌が好きで、歌えるだけで楽しく幸せだったと思います。「これが私の音楽です!」という思いを込めて、楽曲を出していったとも思います。しかし、制作依頼を受けて、仕事として出した曲が、自分の範疇を超える人気になってしまった。そのことで、自分がやりたい音楽を自由にできなくなり、人に望まれる自分でいなければならなかったのです。

不幸なことを経験する意味

人に必要とされることはありがたいことではありますが、自分が望む以上なものであったり、望んでいない形で必要とされてもそれは決して幸せなことではなく、むしろ不幸を呼び込むものかもしれません。

YUIもきっと、大きな苦しみを味わったんだと思いますが、活動を休止し、敢えて「FLOWER FLOWER」という真逆に振れたことで、どんな自分で在りたいのかを考えたのではないかと思います。結婚し、子供を産んで母となり、離婚を経験して再婚し、さらに子供を産んで4児の母になった。そういった経緯を経て、今に至りましたが、その結果見られた姿が、路上ライブでのyuiでした。

きっと、逃げ出して、投げ出して、投げやりになったこともあるんだと思いますが、原点を振り返り、自分と向き合い、自分にとって本当に大切なものが何かがわかったのではないでしょうか?

人生の不思議を考えたら、その大切なものを知るために、予期せぬ出来事があったり、良いことも悪いことも経験したのではないかと思います。不幸に見えることは、幸せを感じるために必要なものなのではないかなと思います。その不幸が大きいほど、後で待っている幸せも、それだけ大きなものになるのではないかと思います。その幸せに辿り着くためのヒントを、YUIの中に感じました。

多くのことを乗り越え、4児の母になった32歳のyuiですが、10月には活動を再開するそうです。これからどんな歌を唄ってくれるのか、どんな世界を描いていくのか、とても楽しみですね!

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