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子供の純粋な興味に勝るものなし feat「映像研に手を出すな!」

子供の純粋な興味に勝るものなし

意味:子供の純粋な興味には勝てないということ(笑)

対義:大人の興味は欲に基づく

(例)いやぁ、子供を見てると、物凄い集中力があって驚くよね。他のことが目に入らないくらい集中してるんだから、相当なエネルギーだと思うよ。大人でも敵わないくらい詳しくなっちゃったりするんだから。まさに、「子供の純粋な興味に勝るものなし」ってことだね。


今回贈る創作ことわざは、今季放送されている全くノーマークだった「映像研に手を出すな!」という作品からフィーチャーされました。
道楽舎仲間のカミィさんにオススメされて観た所、めちゃくちゃ面白い!!


今期、「映像研に手を出すな!」が熱い!

まだ始まって3話までしか放送されてないので、こらからどうなるかはわかりませんが、アニメ好きな人は持ちろん、アニメーターを目指していたり、アニメに携わる人は絶対に観た方がいい!!

アニメがどのように作られているのかがよくわかり、何よりも、制作のアニメ愛がひしひしと伝わってきます。

それだけでなく、中心に描かれる高校生3人は、道楽舎が目指す所もあり、物語は青春モノということもあって、若さや熱さもあります。ヲタク全開ですが(笑)、夢に向かって突き進むような、内容でもあります。

この作品については、いずれ道楽舎としてコラムにする予定なので、今回は違う視点でお送りします。


子供の純粋な興味は異常

私は、保育カメラマンとして保育園にお邪魔しては子供達と大いに遊んでいるのですが(笑)、時々、子供にはとても驚かされることがあります。

子供は、何かに集中すると、周りが見えなくなったり、周りの声が聞こえなくなったりします。大人よりも視野が狭いということもありますが、その時の子供の集中力は、大人にはないものがあります。

そして、中には「◯◯博士」と呼ばれるくらい、めちゃめちゃ詳しい子供がいます。新幹線を全部言えたり、恐竜がめちゃめちゃ詳しかったり、特に驚いたのは「国旗博士」です。聞いたことのないような国名でも当ててしまうんですよ。

きっとその子は、カラフルで様々な国旗を見て、好きになったり興味を惹かれたんだと思いますが、ちょっと圧倒的だったんです。きっと親も、そんな所を褒めて喜んだんでしょうね。だから子供もよりのめり込んだんじゃないかと思います。

映像研の主人公の浅草氏は、子供の頃から絵を描くことが大好きで、自分の世界を表現する為に、街のデッサンを書き続けては妄想し、イメージのアニメの世界を飛び回るのです。


知らないからできることがある

このように、子供が圧倒的な集中力を持ち、大人でも驚くようなことができるのは、他に知らないことがたくさんあるからだと思います。道楽的に言うなれば、知らないことに手を出さないことを代償に、興味にエネルギーを集中しているということです。

その代わり、興味に全振りしている分、他はからっきしでも、集中した興味に対しては、圧倒的な情報量やエネルギーになります。

大人になるにつれ、やりたいことが増えたり、仕事で忙しくなったり、家族に時間を取られたり、体が疲れていたり、限界を知ったり諦めることを知るようにもなります。やりたいことがあり過ぎてもやらなかったり、やりたいことがなくなる状態です。

「映像研」主人公の浅草氏は、誰に学ぶわけでもなく、ただ描きたいから、好きなことに「全集中!筆の呼吸!!」みたいにやってたから(笑)、気付いたら高校一年生にして圧倒的な画力になっているのです。

浅草氏は、絵が上手くなりたかったわけではなく、自分のイメージを描きたかったのです。絵を描くことは手段であり、表現することが目的なのです。

それはまさに道楽家のように、目の前の今と向き合い、興味に集中してきたことで、コミュ障だし他のことはからっきしでも、誰にも負けない画力とアニメ愛を身につけました。

逆に、それだけのものを身につけるには、悪く言えば犠牲というような代償を払わなければなりません。その為には、知らないからこそできたということがあります。

大人は、諦めさせる為に「現実を見ろ」と言うことがありますが、それは、子供や人の為を思って言っているようで、自分の為に言っているように聞こえます。そんなことを他人や家族であっても、自分と人の見えている現実は違います。

知ってるからできることもありますが、知ってしまったからできないこともあるものです。

なぜ人は冒険するのか。

それは、知らないことを知る為です。

『HUNTER×HUNTER』のジンは、ゴンの「今は何を探してるの?」という質問にこう答えました。

「今、目の前にはないもの」

ジンは、私も理想とする道楽家ですが、知らない事を知る為に、彼は冒険をします。それは、知らないから事できることです。初めからどうなるかわかっていたら、そらは冒険ではなく行動です。
詳しくは、こちらのコラムに載っています。

子供にとって、知らないことばかりのこと世界は、まさに冒険でしょう。そういう感覚を持つことが、大人になっても子供のような純粋な興味を持つことができたり、「全集中!◯の呼吸!」と言える訳です。

男は幾つになっても子供体は大人になってしまっても子供だと思いますが、大人になったからって大人しくするのではなく、時には子供心を発揮して、何かに向けて「全集中!」と、自分の呼吸を発見してみては?と思います(笑)

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