期待を超える面白さ！！

まずはSPドラマが放送され、12年の時を経て、霧山修一朗が帰ってきました！
視聴率は9.2％と、そこまで高い数字ではありませんでしたが、このご時世、視聴率はそこまで大きな意味を持たないものでもあります。

大事なのは、あの世界観が戻ってきたことです。

いつものメンバーでシュールな雰囲気。ふんだんに盛り込まれた、無駄というアクセント。そのどれもが変わらないもので、大爆笑はしないまでも、終始ニヤニヤクスクスしてしまうものでした。

見事に世界に馴染んだ吉岡里帆

前回と違うのは、新メンバーの加入です。一人は”里帆たん”こと吉岡里帆。もう一人は磯村勇斗です。磯村勇斗は、そこまで出番が多い訳ではなかったのでともかく、里帆たんは時効管理課ではなく、捜査一課なのに、するっとチーム霧山の一員になって、オダジョー、麻生久美子に次いで、三番手のポジションになりました。

シリーズものでの途中参加は、どうしても批判されがちですが、時効警察も里帆たんも好きな私にとっては、世界観が崩れないかを心配していたのですが、それは全くの無駄でした。見事にこの世界に溶け込み、出過ぎず引き過ぎず、絶妙な存在感だったように思います。吉岡里帆という女優が、この世界観に合っているんだなぁと感じました。『カルテット』での名演が話題を呼びましたが、主人公をやるより、コメディエンヌの方が合っていると思います。もしかしたら、今回のドラマ後、さらに人気が爆発するかもしれませんね！

まぁ、麻生久美子も吉岡里帆も、元々好きな女優さんなので、その二人をこの世界観で観られるだけで、私は幸せなのです（笑）

ちなみに、新加入した二人のスピンオフのドラマも放送されるそうで、詳細はこちらで観られます。

そんなことより、ちょっとこの画像をみてください。

里帆たんにヘッドロックされてる、芸人の岡野陽一がうらやまし過ぎます。
岡野陽一といえば、先日の『アメトーーク！』の「芸人らしい芸人」の一人として出演しましたが、パチンコ大好きで、ギャンブルが大好きだそうです。借金も多く、クズ芸人と呼ばれています。しかし、クズ芸人だったからこそ、役得じゃないですが、このドラマで取り調べを受けることになり、里帆たんにヘッドロックしてもらえるなんて、クズだからこその、逆転劇もあったんですね。

前回からの変化

『時効警察』が始まったのは2006年。すでに13年の月日が流れました。ということは、役者さんも13歳年を重ねた訳です。当時30歳だったオダジョーも43歳。当時28歳だった麻生久美子は41歳。巷では、美人な人を「奇跡の〇〇」と囃し立てますが、麻生久美子も、その表現にふさわしい「奇跡のアラフォー」だと言えます。

どうですかこの姿。反則じゃぁござんせん？可愛過ぎますよ、40過ぎで、この格好ができて、髪を二つくくりにして許されるのは、麻生久美子くらいではないでしょうか？

13年の時間を感じさせない麻生久美子ですが、三日月くんは大きな変化がありました。前作までは、霧山くんに想いを馳せて、霧山くんの趣味の捜査に付き合ったり、霧山くんが罰ゲームで書かされた婚姻届を入手し、自分の名前を書いてムフフするような痛い妄想家で、押掛女房なところがある乙女だったのですが、前回から12年の間、霧山くんがアメリカに行ってしまった寂しさを埋める為か、結婚をし、離婚も経験しました。

それでも、霧山くんに対しては乙女な三日月くんに戻っている所もあって、霧山くんに振り回されるのを困りながらも喜ぶ三日月くんは本当に可愛いですね。

他の登場キャラも、様々な変化があるので、それも新作の楽しみの一つだと思います。逆に、何も変わっていないのが、霧山修一朗かもしれません。

他にも、前回よりもスピード感があり、ボケの量もパワーアップしています。

今回のSPを観て、来週からの放送が始まりますが、間違いなく面白いドラマになると確信しています。
『あなたの番です』や『ノーサイド・ゲーム』のようなドラマともまた違う、『TRICK』や『コンフィデンスマンJP』のような作品が好きな人は、ハマること間違いなしでしょう！

椎名林檎の存在感

最後は、このドラマの為に書き下ろした、椎名林檎さんの新曲『公然の秘密』がエンディングを飾ります。

私、椎名林檎姉さんも大好きでして、デビュー当時からずっと愛し続けております。そんな愛しの林檎さんがエンディングを担当する。時効警察の世界観と見事にマッチした、林檎さんらしい名曲です。このドラマは私の好きが詰まりまくった作品で、大変なことになっています。
一つ一つでも十分な魅力があるのに、見事に融合していて、もう大変です（笑）色んな楽しみ方ができると思うので、今期見逃せないドラマ間違いなしです！！