名探偵コナンは異常

皆大好き（？）『名探偵コナン』の単行本は96巻まで出ており、漫画は25年、アニメも23年放送され続け、映画は24本も公開されています。すごいですよね。

主人公のコナン君は、高校２年生で探偵もしている工藤新一が黒の組織によって体を小さくされて、小学１年生という設定です。その子供のコナンが、ガチ小学一年生達と「少年探偵団」として、子供達で事件を解決に導くこともあります。コナン達は、毎回殺人事件の現場に遭遇し、事件を解決していくのですが、やはりどう考えても無理があるし、最近『アンパンマン』を見ることで、子供が「アンパンチ」をして暴力的になると問題提議をしている人がいますが、そんなことよりもよっぽど異常で悪影響になると思います(^^;

例えば、毎回のように殺人事件が起きて人が死ぬし、子供が遺体を見て一切動揺することなく、当たり前のように遺体に触ったり血に触ったり、子供の声で、皆が気付かないようなことを当たり前のことかのように言うんですよ。まぁ、それがこの作品の魅力だと思うので・・・。

私は神アニメ研究家として、アニメを研究していますが、私にとってはこの作品を神アニメとは認定していません。個人的に推理モノがそんなに好きでもないからかもしれませんが、それでも日曜ドラマ「あなたの番です」は、驚きながら楽しんで観ていたりもするんですよ（笑）
ちなみに「あな番」でも、主人公が「コナン」好きで、単行本が登城したりするんですが、ただの推理漫画では、巨匠はいるし競争率も激しいですが、「殺人事件と子供」というようなギャップや懸け離れた要素を合わせることで、価値を生み出しているのが戦略です。「金田一少年の事件簿」も、高校生が謎解きをしますが、「金田一耕助の孫」という設定にして、幼馴染との恋愛を入れたり、ライバル探偵を入れることで、魅力や価値を出しているから、より人気が出たんだと思います。

コナンはそもそも高校生だし、ただの推理漫画ではなくて、「体は子供、頭脳は大人」という設定に加え、恋愛要素を入れることで、作者の青山剛昌氏も、「推理ラブコメ漫画」と公言しているそうです。そして、ストーリー展開としては、ライバルの存在がいたり、「怪盗キッド」という工藤新一そっくりのルパンみたいなキャラがいたり、最近人気が再燃させた、機動戦士ガンダムのアムロの声優を務めた古谷徹さんが演じる、アムロ繋がりの「安室透」という新キャラが登場し、女性ファンをさらに取り込みました。そして、この安室も所属しているという「黒の組織」という、工藤新一を子供にしてしまった薬を作ったりしている犯罪組織を登場させて、ただ殺人事件を解決させるだけの漫画ではなく、事件以外にも謎を作って伏線を張ったり、ストーリーに絡めてきています。普通の作品であれば、「殺人事件」中心の作品になるか、「黒の組織」に対抗する物語になるところを、二つを組み合わせてきたことも、指示されている大きな要因だと思います。

名探偵コナン人気の理由

『名探偵コナン』がこれだけ長く続き、指示されているのは、まず設定として、子供と殺人事件という懸け離れた要素を入れていることや推理と陰謀的な要素を合わせてきたこと。そして、何と言っても看板クラスが揃う豪華声優陣！あとは、アニメコナンの主題歌を、豪華アーティストが務めたことが、アニソンブームを加速させたことも大きな要因でしょう。コナンと言えば倉木麻衣や、ZARD、B'zといった錚々たるメンバーが主題歌を担当しました。アニメの面白さを見るパロメーターとして、「虹見式」というものを生み出したんですが、「アニメ」というものにおいて、声優やアニソンという要素は、アニメを構成する重要な要素です。虹見式で採点すると、神アニメに近い点数にはなるかもしれませんが、私が認定する「神アニメ」に一番必要なのは「感動」です。コナンを見て感動したことはないし、客観的に見ていると、身近なところで人が死にすぎるし、小学１年生が関わっていいことではないので、そういった異常性が強すぎて、前提としてリアリティがなさすぎてあの世界観に入り込めないんですよ。

ただ、「殺人」をするほどの人の感情や人間関係というものは、事件には付き物なので、そういう犯罪心理のようなものは学べるかもしれませんね。
『名探偵コナン』は、神アニメとして認定はしていませんが、明らかに異常ことをうまく入れて、それが異常とも思わなくなるところまでできたことが、成功と人気の要因だと思います。ある意味、異常性があるからこそ、ここまで人気が出たのかもしれませんね。

今回は、神アニメ研究家としてアニメについてのコラムにしましたが（笑）、書いていたら、調べているとは言え、自分でもよく知ってるなと思いました（笑）でも、そんなに観てはいないし、そんなに好きでもないんですよ（笑）ま、これが神アニメ研究家の実力っすね(￣ー￣)
すみません、調子に乗りました（笑）