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人は人に生かされている

週末、久しぶりに2日連続で電車に乗って出かけた。毎日基本的に家にこもってあれこれする日々、人に会わなくても平気とは言いながら、さすがにあまりにも一人の時間が長すぎた。土曜日は気学講座を予定していたが、急なキャンセルが出て、開催するには難しい人数になってしまったので、日程を変更して、その代わりにリアルで人と会って話す時間を取ることにした。

向かったのは、以前から時折顔を出していたカフェ。長らくご無沙汰していたが、ありがたいことに店主は私をしっかり覚えてくれていた。雨だったこともあり、それほど店も混雑していなかったのが幸いし、ゆっくり店主とコミュニケーションを取ることができた。これからの自分のこと、叶えたいこと、近況を伝えると、本当に喜んでくれた。「流れに乗ってますね」とさりげなく言ってもらえて、とても嬉しくなった。あー、こういう一言が欲しかったんだな。自分を大事にするって、自己完結する行為だけを言うのではないのだ。自分を心から承認してくれる人のところに自分の身体を連れていくことも、自己承認につながるのだと、じわっと感じた。

日曜も再び出かけてみることにした。思い切って友人の主催する勉強会に参加することを決め、久しぶりに学びを楽しんだだけでなく、色々な方と新たなご縁ができた。初対面ながら意気投合した方と、会の終了後も飲みながら深い話ができ、本当に充実した時間になった。どんな学びでも大切にしていることは変わらない。その人が一番入りやすい入り口や切り口から、普遍的で大切なことに行き着ければそれでいいのだ、と思った。私の講座もその入り口の一つとして、選んでもらえるようにしていけばいい。久しぶりにスッキリと一日を終え、翌日をどう過ごすか、うきうきと思いを巡らせながら眠りにつくことができた。

正直、ここのところ一人きりで講座のこと、これからのことを考え続けて、行き詰まっていたのだと思う。土曜の講座が延期になったのは、水曜の講座で感じた葛藤が、まだ自分の中でくすぶっていたせいでもあるだろう。「思考は現実化する」とはよく言ったものだが、今回のことはまさにそれだったように感じている。

それにしても、自分らしさに悩んで行き詰まるなんて、何とも自分らしくない状態だった。「私らしく」気学を伝えられているとは、自我も執着もなく、目の前の受講生の皆さんにとって一番必要なメッセージが直感的に降りてくる状況を指していることに気付かされた。しかし、今回のようにその位置を忘れることもある。リアルで人と会って話す時間とは、その位置を忘れないために、私にとってとても重要なのだと痛感した。人は人によって生かされている。私が私でいるために、私以外の人が存在してくれているのだ。

※講座・個人セッション、承ります。詳細はHPから→ https://rain-sound.jimdosite.com/



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