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個人的小説の書き方(2024年版)

こんにちは、たまに趣味で二次創作の小説書く人です。
「字書き」って呼称も自称もいまだに少々抵抗(韻踏んでる)がある。でも、まあ便利だからなって最近開き直ってきました。
同人字書きです。
自己分析と自己紹介と備忘録かねて、ここ最近の作業工程を記しておこうかと思い、ひさびさnoteにきました。
だらだら書いてたら長くなっちゃった。

大体5000~10000字の小説を、最終的にpixivに投稿してます。
あと最近ちょうどアンソロ参加が重なったので、その経験も踏まえてです。


1.話の種を思いつく、もしくは捻り出す。

そりゃ冒頭からオチまですべて天啓みたいに降ってきてくれたら理想だけど、そんなん無理なので 、せめて台詞一つ。それか「誰々が〇〇する話」って1アイデア。最悪、単語一つ。妄想のとっかかりを話の種と呼んでます。
Xで呟けるほどのネタまでもいかないから、種。
締切やテーマが決まってて書かないといけない時は、1人ブレインストーミングやマジカルバナナ的なことをして「これなら一つお話書けるかも」ってものを探す。
長さが欲しいときは種もいくつか必要。個人的には、種一つだと5000字が限界かなって気がする。でも大抵、考えて書いてるうちに種は増えてくからよっぽど字数制限とかない限り最初はシンプルでもあまり気にしないでいたい。
種は「書くぞー!」って燃えてるときは逆に生まれにくく、日常生活の合間やときめくものを見たときにふっと湧くので、メモする癖、大切。人は忘れる生き物。
あと書くぞー!って時じゃなくても見返すと元気になる。自分のネタ帳、ときめきの塊すぎて好き。


2.あらすじ作る。前後や設定、流れを補完していく。

妄想力と構成力のターン。ここ数年、メモ書き程度だけどプロット作るようになった。前までは徒手空拳でただ妄想していた。それも勢いあって楽しかったけど、書き出してからの着地点不明の苦しみが比じゃないんよな……。
上記の種が台詞なら、どんな場面でそれが言われたのか。そのシーンをゴールとしたとき、どこから始まると一番書きやすそうか。妄想と肉付け、種と種の点繋ぎ。
でもこのタイミングでプロットに書き込みすぎるとぜっっっったい完結させられない呪いを受けてる身なので、決めすぎない。アイデアのざっくりメモに留める。プロット作っただけで満足するなは自戒。
最終的なオチや結論は、曖昧なことの方が多いです。書きながら考えを深めていく感覚。それをしたくて小説書いてるところ、あるしね。

逆に、はじまりは明確にしておく。なんなら先に書いておくぐらいでいい。
まあそこから書き始めるので当然なんですが、でもそれ以上に、物語を完成させられるかどうかって結構スタートの設定が肝な気がしてる最近です。
すっきりした回答を得るには、問題もすっきりしていないとならない。
はじまりがすっと鮮明に決まると、物語の全体像もはっきり、する、気が、する。(そうでなかった時の走馬灯がよぎり急に自信がなくなる人の図。例外もあるよ)

加えて、二次創作って読む人と書く人の間で前提知識が共通して備わっているから、結構大胆な場面の切り取り方しても案外伝わるのが書いてて楽だし楽しいなって感覚もあります。CP小説なら「そういうシーン」だけで成立するのが二次創作の世界だしね。

最近プロット作りで意識してるのは、「一つのお話に必ず一つは、びっくりポイントを作ること」。萌えって驚きなんじゃない?っていう持論があり。
これが決まるともはやそれだけで勝ち。


3.書いてく~

簡単でもプロットたてることの利点の一つとして、好きなところから書けるというのがあると思ってます。
「ここはこういう場面でこの情報を開示する、伏線を張っておく」ってことだけが決まってるけど、具体的にどう書いたらいいかわからなくて詰んでしまった→じゃあ先に結の場面から書こ~って集中力のない書き方が許される。結で突拍子もないこと書いても逆にそこに持っていけるよう伏線仕込んだりもできるし。

私は「いったん勢いで書いてみて、あとからあとからめちゃめちゃ修正する」という書き方をしています。元々修正作業長いタイプだったけど、ここ最近さらに顕著。
毎晩作業するとしたら、前日・前々日の作業分、なんならはじめからすべて、現状書いてあるものを読み返して、直しながら新しい文章を足していく。毎日数歩下がるところからはじまる。文字数だけでみるとマイナスな日とかざらにある。
長編書くのには絶対に向いてないし、非効率的なしんどい書き方だと思うけど、書く度にブラッシュアップされていく…!って実感があるとテンション上がります。直しても直しても正解がわからんのターンに入るとしんどい。が、初稿は大抵勢いでめちゃめちゃに書くので修正したらしただけ基本良くなる。
私は、誰より自分が読みたくて小説書いてる自給自足タイプなので、何度も読み返すのが苦痛になるような文章をわざわざ表に出して残すつもりもない、という心情です。自分が読んでて嫌になる=要修正箇所。気に入るまで考える。
結果、冒頭部分の書き込みが増える。なぜなら一番回数読むことになるので。
半面、結末やオチ部分は勢いにしがち。エンドマーク打てたテンションで投稿してすぐに後悔して、pixivだったら後からこそこそ修正入れる羽目になったことが何度もあるので、完成したらせめて一晩置くことにしている。本当はもっと置いた方がいいんだけど、我慢しきれないんですよね~……
ただ修正・推敲・調整なんてやろうと思ったら無限にできちゃうことではあるので、完成はいつも、ある程度のところで妥協する、という感覚です。もしくは作業に飽きる。同じところの読点削って足してを日に何度も変えたりしてるんだもん、そりゃうんざりするわ。自作にオール満点花丸の文章しか置いておきたくないけど、小説に満点なんてないんだ。
だから紙になるのは結構ドキドキ。修正できないので。pixiv小説はあとからいくらでも変えられるのがいい。毎回重宝してる。普通に2年前の作品の語尾直したりする。一生完成しない、サグラダファミリア系字書きです。


4.タイトル考える。

完成後に考えるタイプです。大体、一旦エンドマーク押せたくらいから推敲などと一緒に考える。
超絶苦手作業。適当につけると後悔するからそこそこにこだわりがありつつ、自分で考えるとなんでもかんでも「ださいな」って思っちゃって己のセンスのなさに腹が立つ。
理想は、読了前は意味が分からないけど読了後になると「ああ!」って膝を打つような。それでいて読み方が簡便でえもさがあり、物語とのテンション感が一致してたいなとか。思うことはいろいろありつつ。
タイトルのために本文に描写足したりもたまに。統一感大切に。だから修正作業と同時平行が多い。


5.最終投稿形にしてまだ修正する。他。

作業は大体ずっとwordの標準横書きでだだだとやってるので、投稿媒体に流し込んで最終調整していく。pixivは楽だけど、SS画像メーカーに流し込んだり、同人誌の原稿用の時は気を遣う。改行や改ページ、一行明け、場面転換。読んだ時のテンポ感を意識して調整していく。希望はやっぱり、最後一番引きがある台詞の前に改ページや段組みが切り替わると最高。この調整がスムーズにいくと「これで正解」と言われてる気持ちになって嬉しい。
この期に及んでまだ誤字が見つかったりする。投稿後にも見つかったりする。これだけ読んでるのに。意味が分からない。
他、支部に投稿の場合は表紙やキャプション作りして、完成!



全然参考とかにはならんだろうけど、少なくとも現状この書き方で自給自足できてる運のいい同人女がいますって自己紹介でした。
お察しの通りめちゃ遅筆だけど、アンソロ締切間に合ってよかった~
おわり。

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