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銀行のお話し

カレイ(0.007トン)が顔に飛び乗って来て起こされたくまごろです🐻

牛飼いのボクと会社経営のボクで何が変わったかと言うとお金に対する周囲が変わったなという印象を受けています。

牛飼い始めて牛舎建てるよ牛買うよでお金どーんと借りれるのですがボクが始めた二十数年前は運転資金ってものを借りる感覚があまり無かったように思います。確か200万円位だったかな?ボクは社会人時代に使う暇がない位働いていたのでまあまあ貯金があったのと憧れの長距離トラックの運転手をやってみたかったのでアルバイトで九州ー大阪ー名古屋へ一般道で毎週花を運んだりしていました。自分でも何でそんな事をしていたのか分かりませんが餌代金と生活費はそれで稼げば良いかとやってました。

そんな事しながら女の子と遊ぶわ競輪に行くわと普通に遊んでいたので我ながらよく体力がもったもんだと思います。

不思議な事に牛飼い始めてもお金の事について誰も何も言って来なかったのでこんなもんかと思っていました。大金貸すのに借りるまでは面倒なのに貸したらなしのつぶてってヤバイやろ。ただ、固定資産税なんかの税金は計画に全く入ってなかったですね。国民の義務だから当たり前と言えば当たり前だが。そうか、こいつらは計画を通す為だけに作ったのかと思いましたがその後全く音信不通になるのでお金のプロが周りに居ないのは恐いなと当時思いました。
これでは経営者は育たない。

北海道なんかだとクミカンがあって賛否両論あるがボクは良い仕組みだと思う。北海道農業の強さはその環境からくるものが大きいと殆んどの方は思っていると思うがボクは経営者を育てる仕組みがしっかりしているなという印象を強く受けている。お金について良くも悪くも見られている意識があると思う。
経営者を鍛えるにはお金の世界に身を投じさせる必要があり、それが一番経営者を育てる事に繋がる。だから皆、死ぬほど働く。

会社を始めてこれはお金がいるなと思い毎朝支店の周りを一生懸命掃除している銀行にお金貸してと行った。その口座も持っていない銀行さんは計画書を見せると信用保証協会付きの融資をしてくれた。信用保証協会って言うのはボクがお金払えなくなると9割位補填してくれるそうです。
資金繰り見てるとこれはまたお金が足りなくなりそうなのとちょっと必要な計画があって貸してと行ったら今度はプロパー資金を無保証で貸してくれた。プロパー資金って言うのは銀行のお金で滅多に貸さないそうでましてや設立一年目で担当者がおかしくなったのかなと思いました。

プロパーを貸すと担当者さんも必死になりうちに来たりボクがATMによったりするとくまごろさんちょっとって来ます。だいたい毎月現状の報告とこれからの計画なんかを説明したりキャッシュフローの状態なんかも細かく話すので嫌でもお金を意識させられます。

最初は面倒だなと思っていたボクも第三者とお金の事を話すのは悪くないなと思うようになりました。それぐらい意識が経営に向いて行きます。

今日は銀行内部での企業の格付けをする日だそうでプロパー資金を出してるとこは全て査定されるみたいで行ってきました。
もう借りる必要もないのですが経営ってのは一瞬で分からなくなる時があるのとプロパー資金だけはずっと逃がさないようにしたいので(返したらまた借りる)真面目に行きました。

支店長と担当者と細かく話しましたが概ね良い印象を持ってくれたかなと思います。借りないで良いようにボクの報酬をドンと下げたとこも評価してくれました。ここは難しい所で経営者が多額の報酬を取っておけばいざという時にそちらからという風に大体の銀行さんは思うそうです。ボクは第三期目はかなり役員報酬を増額させる為に今、こうしているという説明をしたので理解を得る事が出来ました。

会社というのはやること全てに理由や意味があるのです。思いつきや意味のない事はしないのです(説明できんからな)。
そう思うと牛飼いのボクは思いつきでよくやってたなと思います。説明を求められたらちょっと答えられない部分があるなと思います。

農業の新規就農された方はどうしてもこのお金について相談や金融のプロがいない状態で放り出されますので少し気を付けたほうが良いですね。ボクもそうでした。必要だから買う、欲しいから買うなんかはなかなか通らないのです。そういうのは自分のお金で買って下さいとか言われます(笑)
個人事業ですとお給料っていう概念もありませんが自分の給与を決めて毎月支払う事をオススメします。事業を成長させなければ自分の給与は増えませんしちゃんと毎月の給与の中で生活していかなければなりません。それをやるだけでも経営がハッキリ見えて来ると思いますよ。



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