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介護保険料が高くなる?介護保険課の現場

 介護保険制度が施行された頃、
国はこんなに利用する人はいないと思っていたと思います。

急激に利用者が増えて、毎年毎年介護保険料は上がっています。

当時、介護保険課の業務に当たっていた人間として、私が知る限りの原因を述べたいと思います。

以前、投稿した時に書きましたが、当市は福祉にも熱心です。

介護保険制度の見直しがあり、地域包括支援センタ―が設置されました。

当市の包括支援センタ―職員は、施設、病院等からの出向のような形で構成されています。*全職員がそうではありませんが。

地域包括職員は、職員の本来の勤務先と直結しています。

何件もの申請書を提出します。
申請者に調整の連絡を入れると、
申請者は「包括の職員に申請は不要です……と言っていたのに┅」と返答される方も多々あります。

申請者は「私は利用しませんので取り下げてください」と。

上記の件を、代行申請した包括職員に確認の連絡を入れます。

医療型の長期療養棟の療養者の申請書をMSW(馴染み)が、一度に10~20件ほど提出します。

MSWに、私は一応尋ねます。
そちらの病院は、医療型ですよね。今後、介護保険を利用されることはありますか?と。

MSWは応えます。必要になるかも知れないから、一応申請をと……

私は思います。必要になった時でいいのでは?と……
黙って受け取った方が楽ですが。


介護保険申請費用は無料です

非該当になった方が、何度も申請できます。1人の申請者を3回
調査に行ったこともあります。

非該当で再申請、このような場合は、別々の調査員が調査します。
結果はやはり《非該当》┅

その都度、調整、調査、医師の意見書、認定審査会等を経て、介護度が認定されます。

1人の申請だけで、膨大な費用が掛かります。

私が勤務していた課では、当時の医師の意見書が1件5000円、同じ申請者の場合、2回目からは4000円でした。

必要の無い申請で、10件の申請で4万円~5万円の医師の意見書の報酬が支払われます。

また悪質?な介護施設では、ご利用者の要介護度を上げるために、無理難題を言います。

調査員は、調査の手引きに沿って調査します。

悪質?な介護施設の職員2人が立ち会い、ご本人を横から支えようとしたり、立ち上がり時に支えようとしたりすることもあります。

勿論、ご本人のご家族(妻・娘)も同席されています

私は、施設の立ち会い人に、申し訳ありませんが、転倒防止として調査員が、支えが必要な場合は支えますので、控えて頂けませんか┅と、きちんと伝えます。

調査員は、ご家族にも詳細の聞き取りを致します。ご家族に認知の問題(ご本人同席の場では避けます)
等々、詳細の聞き取りをします。

施設職員達は「ご本人に認知症がある」とか、横から色々口を挟みます。娘さんの「イエイエ認知症はありません」との一言で、施設職員は以後、口を出さなくなりました。こんな事は度々です。

もっともっと原因はありますが、今回はここまでで終えることにいたします。

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