もっふは雷が大嫌い

まだ人間には気配もわからぬころから
ブルブルと震えだします

雷が近づいてくると
ぶるぶるぶるぶるぶるぶる・・・
ガタガタガタガタガタ・・・

かわいそうなくらい震え
もはやもう残像しか見えないくらい
ぶれぶれにぶれてます

近くでなでても、耳をふさいでみても
ぶるぶるは止まらず、息遣いも荒く、
食事も一切口にせず
ものすごくストレスを感じているようでした

（でも、花火は大丈夫なんですよ）

この前、強烈に雷が鳴った日
またかわいそうなことになるなあと
同情してました

稲光はピカピカひかり、
そこら中にドッカンドッカン落ちてる模様

もっふをみてみると、そわそわしてるものの
いつものようにぶるぶる震えていません

おお！？
耳が遠くなってきたのか？
肝っ玉がすわったのか？

よかったよかった
もう雷怖くなくなったんだね
ストレスひとつへったね

わたしは喜んでいました

しかし、朝方4時
ものすごい稲光とゴロゴロ雷と雨の中

果敢にも散歩（トイレ）に挑戦する

というではありませんか！

なにやら顔つきも凛々しくなってる気がします

「ウソーーん・・・・」

絶望の淵に立たされる私

・・・

カッパを着せて、覚悟を決めてそとにでます

私に雷落ちるんじゃなかろうか・・・

そう思ったわたしはできるだけ低い姿勢で
足早に連れて行きました

もし私の姿を見た人は
「ヒイッ・・・！」
と声すらでなかったかもしれません
あまりの不気味さに
なんせ人間らしからぬ動きでしたから

いやー、本当に怖かった、雷
びっちょびちょだし

もっふは
「ああ、すっきりしたから寝ましょ」
とでもいいたげな満足な顔をして
「スヤァ・・・ｚｚｚ」
と寝始めました

恐るべしシニア犬
まだまだ進化がとまらない