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不定根

白髪が気にならなくなって
どのくらいたったろう。パーマ屋さんも1ヶ月に1回予約をいれていたが体調が悪くなることも増えてきて…1ヶ月先のことが立てられなくなった。さらに腰痛悪化もありでシャンプー台に乗るのも辛くて耐えられずなので
いまは、カットだけに行くだけだ。
老いは老いとして受け止められるが、そういう場面になって習慣で美容院に通っていた時間のことを思ってしまった。まだ身綺麗にしなければと意識していたのだろうか。いまの倍以上の時間を費やしていたのがビックリだった。確かに人からシャンプーされる気持ちよさは変えられないことではある。コーヒーを淹れることと似ている。自分で淹れるよりも淹れてもらう方が美味しい!人からのパワーと思いをもらっているからなのだろう。そんな時間もあっという間に過ぎてゆくことを実感しているわけである。

さいきんは
AIと反比例するかのように
自然との融合を題材にするTV番組がふえた。
きょうは、巨樹のことをやっていた。
シリーズになっているから作り方も多岐になっていて、ひとつひとつが感動的なので
まとめられると勿体ない感じがした。
巨樹になれはメンテナンスも大変で
樹木医という人が重要になる。近くの川沿いに植えられてる桜並木も時々に会うことがある樹木医さん!すばらしいお仕事だなぁと常々思っている。一目置かれるような樹木医になると、もう巨木の樹液をなめた味わいで生きてるのか朽ちてるのかが分かるようだ。そして治療がはじまる。1000年も生きてる老木をまだまだ生きさせようとする努力。それは
途方もなく根が這ってる所ではなくて、
木肌からチラチラとぶらさがっている不定根というものを集めてほんとの根の方へ導く処置である。根をはり続けていれば再生があるということか、、それは途方もない時間のなかでの人との関わりがあったからこそで
破壊を繰り返す人の本質とは裏腹だ。
色々ガタがくる人間にとって
永遠とも思える巨樹には、やはり言葉では
言い表せられない力をいただけるのだと
単純におもってしまった。


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