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七十の手習い

開花寸前で強風にさらされる桜…

夜なべ仕事が出来た親世代には感服してしまう。
編み物などは手先を見ずに編めていたから不思議でならなかった。とにかく手の動きが速くて何日も立たずに子どもセーターは出来上がっていた。
毛糸は古いセーターをほどいてから蒸し器で蒸してから再生する。リサイクルという言葉がなかった時代のことである。蒸し上がって乾かしてから輪っか状になってる毛糸を玉にするには2人いなければならない。
ひとりが輪っかの方を両手にかけて、もうひとりが
毛糸を引っ張りながら玉にしていく。こういう掛け合いのようなことがふつうにあったので、相手に合わせる呼吸を言葉ではなくて体で覚えていたのかもしれません。人との合わせ方を頭ではないことに改めて気付かされる。
きょうは、とうに忘れてしまっている木版画の
ワークショップに参加しました。ほんとうに忘れてしまった感覚を思いだすのに時間がかかり゙納得できないままに彫りを進めて行くうちに、何とかかんとか形が浮かび上がって来て細かいところは先生にお願いして彫り上がりました。そのあとは、彫師から塗師へと
変わって塗り上がりを想像しながら色選びと色具合を調整します。木版に色付けするとグッと版画らしさが出てきて面白さも頂点まじかへ。図柄にあった紙質を選んでもらってバレンでクルクルと刷リます。
最終場面になって記憶が近づいて来たようです。
出来上がりをメクル瞬間はワクワクドキドキです。
こんなに心が躍るのはどのぶりでしょうか、、
心を真っさらにしてモクモクと手を動かすだけなのに
得る充実感は想像以上でありました。



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