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遊びつくす。

末っ娘だったので自由気ままに興味の趣くままに生きてきた。その分ふたつ上の姉は親の躾をまともに受けていた。
そばで見ているとほんとうに可哀想で、、勉強する姿勢から厳しくされるのだから(背中に物差し!)
親世代の修身がそのままコピーされていた。
そのせいなのか、姉は悪っぽいことに対して
今でも批判的な考え方でいる。品行方正であることから逃れられないのだ。とはいえ、
変なとこで道を外れることもあるから
本人の自覚はないのかもしれない。
幼い頃は野生児のような妹の信じられない
遊びを見るにつけ母に告げ口しに行く。
きっと自分もやりたかったはずなのにだ。
母からは姉としてちゃんと妹を叱りなさいとでも言われたかもしれない…
そんな母や姉の思いとは相容れずに
好きなように遊んでいた。近所には同年代の幼なじみが沢山いたので、外遊びではケンケンパやゴム飛び、鞠つき、だるまさんがころんだ!などなど日が暮れるまで遊ぶのだから
夕ご飯どきには疲れてて居眠り状態‥
起きてる時はじっとしてはいなかったから
なんの意味もないひとり遊びをしていた。
下校も一人が良くて、蟻が連隊組んでいるとこを見るとずっとそこから離れなくなってしまうのだから、、同級生には変な子だったろう。トンボの羽根をむしり取ったりもした。
姉が恐れるはずだ‥
すべてが道端でのことで、季節ごとに変化するのだから毎日が楽しかった。
11月に入ると冬支度がはじまる。
そしてぐんと冷える日が増えてくると
雪虫という真っ白で綿のようにフワフワした虫が乱舞しだす、口を開けていられないほどの数で発生して雪虫という名のごとく
次の日あたりにはほんとうに雪が降る!!
もうそのころに、人間だけが特別ではないことを学んでいたようだ。それも遊びの中に
あったことはまちがいがない。
雪柳の芽のビロードのような肌ざわりさえ
いまもしっかり残っているのだから。


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