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第64代横綱曙


概要と記録

第64代横綱曙

(C)公益財団法人日本相撲協会

外国出身力士史上初の横綱

幕内最高優勝11回(優勝同点3回、優勝次点11回)
※10回以上優勝している力士では唯一全勝優勝が無い
幕内在位 63場所
横綱在位 48場所(歴代6位)
通算成績 654勝232敗181休
幕内通算成績 566勝198敗181休
横綱成績 432勝122敗166休

・初土俵から18場所連続勝ち越しは史上最長記録
現役時代皆勤で負け越した場所は小結時代に1回
関脇時代に1回の計2回しかなく共に成績は7勝8敗
・平成4年夏場所前に北勝海が引退して以降昭和6年夏場所以来の横綱空位の場所が続いたが(番付上4場所)曙が昇進した事で解消された。
・幕内で10回以上対戦して負け越している力士は1人もいない。貴乃花が21対21 出島が6対6と互角だった(出島とは優勝決定戦も含めると6対7と負け越している)10回以上という括りをしなければ大翔山に対して4対5と唯一負け越している

取り口など

長い腕を生かした立ち会いの諸手突きと突っ張りが持ち味で相手を立ち会いから3発で土俵に出してしまうほど強烈だった。また四つに組んでも相撲が取れ重い体重を生かした寄りも相手にとって脅威だった

反面その重い体重が仇となり下半身が脆いという弱点があり横綱昇進後は膝の故障に悩まされる事が多かった。立ち会いの諸手突きを外せれば何とかできる事もあり(ただ諸手突きを外しても突き押しの威力自体が高いためそれをかいくぐらなくてはならないが)それを実行できた元関脇貴闘力にはかなり苦戦を強いられた。(対戦成績は28対15)

また当時幕内は貴乃花若乃花や貴ノ浪と言った二子山勢に加え武蔵丸武双山出島雅山と言った武蔵川勢などの力士達を相手にしなければならなかった。

個人的な印象

優勝11回という数字は歴代10位の記録ですが、当時幕内には優勝回数22回で歴代6位の記録を持つ貴乃花優勝回数12回で歴代8位タイの武蔵丸さらには若乃花魁皇貴ノ浪武双山出島、貴闘力、琴錦といった猛者がひしめき合う時代ということを考えればなおさらすごい成績だったと思います。

また厳つい風貌で土俵上ではまさに鬼のような迫力と気迫のある曙土俵を降りれば礼儀正しく謙虚で、常に相手を気遣い、部屋や一門関係なく若手に積極的に稽古をつけていそうです。また笑顔がとても素敵な方でした。

晩年はひざの故障に苦しみながらも不死鳥のごとく何度も復活し優勝する姿はとても印象的でした。

引退前年の成績が
11-4 12-3 13-2 13-2優勝 13-2 14-1優勝 
とても引退するような成績ではなかった為引退発表の時は驚きましたが、既に膝が限界で、満身創痍の中懸命に横綱としての責務を果たそうとしていたのが伝わり横綱曙の横綱としての矜持を見ました。

最後に

以下つぶやきでも投稿した内容になります。

子供のころにテレビでみた曙さんは大きく相手を圧倒するパワーや気迫がすごく正直少し怖いと子供ながらに思いました。
しかし土俵を降りるととても笑顔が素敵で常に相手を気遣う心優しい力士でした。膝の故障に悩まされながらも何度の復活する姿は今でも心に残っています。曙さんのご冥福をお祈りします。


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