家を出る日が決まった。 半年間は居住権が法律で認められているから なんとなく生活環境を変えることなく日々を過ごしてこれたけど とうとうこの家を出ていかなくてはならない。 旦那と色々考えて建てた注文住宅。 まさか、この家を手放す日が来るなんて。 引っ越し先として多頭飼いができる物件を探していたけど 子どもの学校を変えない範囲内で調べると 家賃の高いこと高いこと!払えないことないけど おかずを1品を減らす、とか冗談抜きでぎっちぎちの生活になってしまう。 色々考え、相談した
仕事の昼休みに友人からLINEが来た。 珍しいなと思い、メッセージを見てみる。 『実は〇〇(死んだ旦那)に200万円を貸している』 何の構えもなくメッセージを見てしまったものだから 衝撃が大きかった。 一文字一文字、ゆっくりと読み込んでみる。 血の気が引いていくのを感じた。 実は、旦那は以前もこの友人から借金をしていたことがある。 それはきちんと返済したはずだ。 家庭から捻出したお金で返済をしたのだから間違いない。 まさか、それをどこかで使いこんで返していなかったのか?
こんな人、世の中にたくさんいるのだろう。 私がこんな気持ちになったのは 昨年旦那に突然先立たれた時だった。 何も食べられなくなり、あばら骨まで浮いてきた時には こんなにも簡単にダイエットが成功するなんて、と思った。 ごはんを作ってはいた。子供がいるから。 旦那が死のうが子供の腹は減る。 犬だって朝と夜の散歩に行きたがる。 だから、旦那が死んだっていつもの毎日を送っていた。 けど、食欲は湧かないし、夜は眠れない。 うとうとしてきたかな、と思うと、口から心臓が飛び出るくらい