やっぱり“見てわかる”ことって大事よね、と思った話
最近は文章に起こす気力がなくて、つぶやいてばっかりでした。
はらなーです。
はじめに
今日は、骨折した話について書こうと思います。
先日、生まれて初めて骨折をしました。
全治1ヶ月、完全復活には2ヶ月くらいかかるだろう、と言われました。
頑丈そうなギプスに松葉杖という、いかにも怪我人のような格好をして毎日を過ごすことになりました。
骨折して驚いたこと
世間の人は、怪我人に対して驚くくらい優しくしてくれます。
病院からの帰り道、慣れない松葉杖を使いながらゆっくり歩いているときに「大変ね」「気をつけてね」「お大事にね」と声をかけてくれた人がいました。
駅でエレベーターを待っていると、エレベーターに乗るおじいちゃんおばあちゃんが「お先にどうぞ」と最優先で乗せてくれたり、降りるのを待ってくれたりしました。
お店のドアを開けてくれる人もいました。
驚くくらい、世間の人は優しかったのです。
どうして優しくしてくれたのか考えた結果
世間の人はどうして優しくしてくれたのでしょうか。
わたしは、「怪我人だと見てわかるから」だと思います。
もちろん、世間の人の心が温かかったのは大前提です。
困っていることが見てわかりやすいから、どうしたらその人の助けになるかが想像しやすいのだと思います。
精神疾患との違い
プロフィールにあるように、わたしは躁うつ人として生きています。
どんなに調子が悪いときも病院に行き、買い物に行き、生活を続けてきましたが、上に書いたような世間の人の温かさを感じたことはありませんでした。
それに、世間の精神疾患への風当たりってまだまだ強いですよね。
「気の持ちよう」とか「性格の問題」とか、「薬を飲んでるってことは治ってないんじゃないの」とか、わたしも近しい人たちに言われました。
それってやっぱり「その人の辛さが見た目でわからない」からだと思うのです。
あと「手を差し延べたいけど何をしたらいいのかわからない」「拒絶されたらどうしよう」という気持ちもあるのでしょう。
実際に、わたしも「放っておいて」と言ってしまうことがあります…。
怪我はいずれ治るものだし、見た目でわかりやすい。
精神疾患は付き合っていくものだし、見た目でわかりにくい。
怪我は困っているのがわかりやすいので、対人トラブルになりにくい。
精神疾患は困っているのがわかりにくいので、対人トラブルになりやすい。
怪我と精神疾患の違いはこんなところでしょうか。
おわりに
先に断っておくと、わたしは、「精神疾患の自分に世間は何もしてくれない」とは思っていません。
ただ、あまりにも世間が怪我人に対して優しかったので、こんなに違うんだ…と驚いたのです。
視覚支援が万人に有効なように、“見てわかること”って大事よね、と思った話でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
R6.05.22追記
松葉杖がなくなって1週間たち、またしても驚きました。
電車で席を代わってもらえることがなくなったのです。
片方だけ違う大きな靴、ちらっと見える包帯とギブスには皆さん気付かないものなんですね。
本当に、パッと見で分かることって重要なんだなと改めて思いました…。
それにしても、面白いくらい代わってもらえないので、「気付いてもらえないんだ…」と落ち込むこともなくなりました(笑)
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