見出し画像

世にも恐ろしい夢を見た。部屋中が太った芋虫だらけになってしまうという夢だ。床、机、ベッドをおぞましい芋虫たちが這いずり回っている。
悲鳴を上げて飛び起きる。
「なんだ、夢か…」
 ほっとして思わず声を洩らした。緊張のためか、喉に酷い渇きを感じた。水でも飲もう、と思い床に足を下ろすと何か細長いものを踏んでしまった。
「ヒィッ!」
 悲鳴を上げて飛び上がる。震えながら、恐る恐る電気をつけると、暖房の電気コードを踏んでいた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?