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幽霊屋敷(映画の世界)へようこそ

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幽霊屋敷(映画の世界)へようこそ。幽霊屋敷を舞台とする映画は初期映画の時代から現在まで、連綿と作り続けられています。しかも、優れた作品において、幽霊屋敷の中は上下左右という運動感… もっと読む
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記事一覧

【映画評】飯塚健監督『ある閉ざされた雪の山荘で』(2024)

芳しくないミステリー  a.k.a. 「そして田所の強姦未遂の事実だけが残った」。あれを無かっ…

岡田尚文
3か月前
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【映画評】デイヴィッド・ロウリー監督『A GHOST STORY ゴースト・ストーリー』(A Gh…

“Whatever hour you woke there was a door shutting.” “"Safe, safe, safe," the pulse of…

岡田尚文
3か月前
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【映画評】ギル・キーナン監督『モンスター・ハウス』(Monster House, 2006)。

 ロバート・ゼメキスとスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮に名を連ねるアニメーションで…

岡田尚文
4か月前

【映画評】クレイグ・R・バクスリー監督『ローズレッド』(Rose Red, 2002)。

 スティーヴン・キング脚本によるTVシリーズ全3話。実質、『たたり』(1963)のリメイクで、…

岡田尚文
4か月前

【映画評】ヤン・デ・ボン監督『ホーンティング』(The Haunting, 1999)

 これは正真正銘、ロバート・ワイズの傑作『たたり』(1963)のリメイク作品で、かつてジュリ…

岡田尚文
4か月前

【映画評】黒沢清監督『地獄の警備員』(1992)

 松重豊演じる高層ビルの警備員が一人で食事をするのを邪魔されてブチ切れ、社員を皆殺しにす…

岡田尚文
4か月前
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【映画評】シドニー・J・フューリー監督『エンティティー/霊体』(The Entity, 1982)

 不可視の霊に強姦される若い母親(カーラ)という性的描写ばかりが取り沙汰される本作だが、これはまごうことなき幽霊屋敷映画である。但し、もはやゴシック風の幽霊屋敷は登場せず、質素で近代的な賃貸住宅(右上図)がその舞台となる。  興味深いのは映画の後半にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で展開される霊体捕獲作戦だ。大学の実験室にはカーラの家がセットでそっくりそのまま再現され(左図)、さらにそこに監視カメラ等々最新のテクノロジー機器を設置し、霊(音・温度・臭い…)という不

【映画評】スタンリー・キューブリック監督『シャイニング』(The Shining, 1980)

 スタンリー・キューブリックが自らの作品の中で好んで「鏡」を用いる映画作家であることはつ…

岡田尚文
4か月前

【映画評】ピーター・メダック監督『チェンジリング』(The Changeling, 1980)。

 ハンガリー出身の監督が撮ったカナダ映画で、しかし舞台はアメリカである。  交通事故で妻…

岡田尚文
3か月前
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【映画評】ダン・カーティス監督『家』(Burnt Offerings, 1976)

 原題は Burnt Offerings 、即ち「燔祭」(ユダヤ教・キリスト教における供犠を伴う儀式)の…

岡田尚文
4か月前

【映画評】ジョン・ハフ監督『ヘルハウス』(The Legend of Hell House, 1973)

 ロンドンの大富豪が死後の生の存在を確認すべく物理学者(とその妻)、心理霊媒師の女、物理…

岡田尚文
4か月前
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【映画評】ウィリアム・キャッスル監督『地獄へつゞく部屋』(House on Haunted Hill, …

 幽霊屋敷ものに典型的な立地、丘の上に建つ館は、しかしフランク・ロイド・ライトのエニス・…

岡田尚文
4か月前
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