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映画の中の建築家(アーキテクト)

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映画の中に登場する建築家(アーキテクト)は殆どの場合、男性です。彼は自分が神であり、世界をゼロから創造できると信じています。そんな彼ですから、女性を物としか見ていません。現在、ア… もっと読む
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記事一覧

【映画評】リチャード・リンクレイター監督『バーナデット ママは行方不明』(Where’…

「聖女」バーナデットの奇跡  映画の中の男性建築家は――本当にどいつもこいつも——創造主…

岡田尚文
3か月前
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【映画評】ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の生活』(기생충, 2019)

 ナラティヴ(物語)のレベルではなくて、容赦なく天から降り注ぎ、高きから低きへと(不可逆…

岡田尚文
4か月前
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【覚書】ブラッド・バード監督『トゥモローランド』(Tomorrowland, 2015)

 「映画『トゥモローランド』は「未来を修復する」ために自分自身の意志で努力する「震える=…

岡田尚文
4か月前
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【映画評】クリストファー・ノーラン監督『インセプション』(Inception, 2010)

 キング・ヴィダーの『摩天楼』(1949)におけるのと同様、本作でも「アーキテクト」と呼ばれ…

岡田尚文
4か月前

【試訳】N・レヴィンソンによるマーク・ライデル『わかれ路』(1994)評(N. LEVINSON…

 『逢うときはいつも他人』とは異なり、この映画は英雄の恋愛の実力について明示的である。つ…

岡田尚文
4か月前

【覚書】ピーター・ウィアー監督『フィアレス』(Fearless, 1994)。

 「救世主としてのデザイナー」たる人物は、より最近の映画において、そこかしこに見出される…

岡田尚文
4か月前

【映画評】エイドリアン・ライン監督『幸福の条件』(Indecent Proposal, 1993)

 どうやら勘違いしている人がいるようなのだが、本作の主人公デイヴィッド(ウディ・ハレルソン、右上図)は貧乏人ではない。たまたま1990年代の不況の煽りを受けて身を持ち崩してはいるが、元々は家持ち土地持ちで、デミ・ムーア(という時代のアイコン女優、右上図)扮するダイアナを妻に持つエリート「建築家(アーキテクト)」なのである。この、いわば没落した階級としての建築家とその妻を——かつて、例えば『摩天楼』(1949)などではこの職業の下に置かれ、建築家を崇拝すらしていた――実業家が、

【映画評】マイケル・ウィナー監督『狼よさらば』(Death Wish, 1974)

 マカロニ・ウェスタンのスター、チャールズ・ブロンソンが扮しているので全くそう見えないの…

岡田尚文
4か月前

【コラム】映画の中の「建築家(アーキテクト)」—K・ヴィダー『摩天楼』(1949)に…

男のいいなりのヒロイン  キング・ヴィダー監督の『摩天楼』(The Fountainhead, 1949)で脚…

岡田尚文
4か月前
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