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仕事を割り切る必要はない

こひつじです。
三寒四温とはよく言ったものですね、少し前は厚着をしていると汗ばむような気温と天候でしたが、ここ数日は一桁前半の気温で再び冬が来たのかと思うぐらいです。
昨日、大阪は雪が降っておりました。3月ですよ。

さて、今回のテーマは、やりがいに関して仕事を仕事と割り切るかどうかについてです。
恐らくやりがいを求めてモヤモヤされている方には、この仕事の割り切りが難しい方もいらっしゃると思います。
何を隠そう僕がそうでした。
果たして割り切って働くことが絶対の正解なのでしょうか?
今はこの問に僕流の答えを示したいと思います。


やりがい探しをする人ほど陥る問題

仕事の割り切りとは、ここでは「仕事は仕事、趣味は趣味」として、割り切って考えることを言います。
つまり、例えしたくないことだったり、興味がないことであっても、仕事はあくまでお金を稼ぐための手段として割り切り、その代わり稼いだお金を趣味に全力に投資する考え方ですね。
対極として、「仕事=やりがい」という考え方があります。
仕事としてやりがいに満ち溢れていれば、それはそれは幸せですよね。
割り切りの場合、機械のように働いている8時間は精神的には自分のプラスにならず、しんどいはずです。ですがやりがいがあれば、イキイキとした8時間が過ごせるかもしれません。
こうした問題に対して、心にモヤモヤを抱えている方は、周囲の人に聞いたりインターネットで調べたりしますが、大体は「仕事は割り切れ」というような考え方を提示されます。
僕も当時1社目の同僚や家族にこの問題を相談しましたが、「仕事なんてお金のためだ、趣味をその代わり見つけて楽しめ」とアドバイスを受けました。
そうしてこうした答えを突き付けられてしまうと、

「迷っているのは正しくないんだ。割り切るのが正しいんだ。そりゃそうだよな・・・」

と自己暗示をかけ、再び心を殺して仕事に身を投じるのです。
ところが、多くの場合は忘れたころにモヤモヤが復活し、再び同じループに入ってしまうのです。

「割り切り」も「仕事=やりがい」も良し

ここで重要なのは、割り切りという考え方は間違ってはいないという事です。ただその考え方が合っている人と、合ってない人がいます。
実際に、例えば教師からシェフという、異例のキャリアで31歳でレストラン「sio」をオープンさせた鳥羽周作シェフは、インタビューの中で下記のように語っています。

世の中には「仕事とやりたいことは別」という人も多いと思います。でも自分は、仕事とやりたいことは一致していた方がいい。もっと言うと、本当にやりたいこと以外はやれないタイプだということが、学校を辞めて飲食店で働き始めてから手に取るように分かりました。

「30代で料理人・実業家の道へ。鳥羽周作にチャンスを引き寄せた「あきらめの悪い」キャリア道」より引用

このように、例え仕事を割り切れなくても、夢のようなキャリアたどり成功している方もいらっしゃいます。
逆に言えば、「割り切れなかったからこそ、執着し続けたからこそたどり着けた」といってもいいでしょう。
「割り切れないこと」は立派な一つの強みなのです。その強みを捨てる必要はありません。
僕も当時転職を失敗した2社目を退職したあと、やりたいことではない、でも長く続いた1社目の働き方に戻るかどうかで苦悶していました。
そんな中この記事を読んで、同じく料理が好きだった僕は、「そういう生き方もアリか!」と思うようになり、視野が広がりました(結局料理人にはなっていませんが)。

大事なことは自分を知ること

「割り切り」も「仕事=やりがい」の考え方も、両方素晴らしい考え方です。
ただ、世の中に全く同じ考えの人間はいません。自分に合う考え方を採択することが重要です。
合わない考え方を自分に押し付け続け、感情を封じ込めることはとてつもない苦行でもあります。
世間の正解が自分にとっての正解ではありません。心の声こそが正解なのです。
まずは自分の考えと心が矛盾していることを認識し、自分の心の声に素直になろうとする姿勢が、自己理解へ進むための第一歩なのです。


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