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仲介業者だと思ったら、サブリース業者だった・・・。

とある不動産屋から電話がありました。

「弊社で、御社の物件を紹介したいと思います。資料を頂けませんか?」

ということで、資料を送付しました。と、同時に、その不動産屋が自社の資料も送りたいと言うことだったので、送ってもらうことにしました。

で、資料が届いたわけですが、サブリース業者でした。

一般的に、不動産オーナーは、入居者と賃貸借契約を交わし、各部屋を貸すことになります。仲介業者が入りはしますが、あくまでも仲介です。契約は、オーナー・入居者間のものです。

サブリースというのは、各部屋の契約を、サブリース業者との間で交わします。そして、サブリース業者が、入居者との間で契約を交わします。つまり、又貸しをするということです。

オーナーは、サブリース業者に、一部屋5万円で貸します。そして、サブリース業者は、その部屋を入居者に5万5千円で貸します。そうなると、5千円がサブリース業者の利益になります。というモデルですね。

不動産業界には、問題の多い契約形態が多数有りますが、サブリースはその一つかもしれません。「家賃保証」という、不動産オーナーにとっては魔法のような言葉で、業者は近づいてきます。

メリット・デメリットを天秤にかけた上で利用するのは良いと思いますが、知らずに手を出してしまうと痛い目を見ます。

甘い言葉ほど、罠が仕掛けられています。そして、不動産業者は、赤字になってでもあなたの物件の面倒を見ることはあり得ません。

家賃保証は、物件の利用価値がなくなれば、簡単に打ち切られます。また、家賃保証の額も、物件が古くなれば減額されます。つまり、仮に「30年の家賃保証」と謳われていても、「契約当初の賃料をずっと保証」と同義ではないということです。そして、「最長で30年保証」という意味で、「無条件で30年保証」にはなりません。

私はサブリースにメリットは感じないので、冒頭のサブリース業者には丁重にお引き取り願いました。そもそも、「仲介します」という感を出しながら近づき、実はサブリース業者というのは、ちょっと反則な気がします。

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