共業(ぐうごう)

天変地異や疫病が流行ると 古来の日本人は 何らかの天罰が下ったものと考えていました。特に 民の上に立つ為政者は 自らの不徳のいたすところを天に向かって詫び 民の安寧を祈願するというのが 常だったと思います。

しかし 現在は  震災に関して 故石原都知事が 天罰発言をしたことを受けて 被災した方々に対して酷いのではないのかというバッシングの声が大きく上がるような時代になってしまいました。

現在、ワクチンでの死亡事故が起きても因果関係不明として さらに追加接種を勧める政府やマスコミ。古い型のワクチンであろうがなかろうかお構い無しに 打つことで 重症化が防げるような報道をいまだに流し続ける。
コロナ対策費の12兆のうち11兆円もが使途不明金で消えているにも関わらず そちらは追求せず 自民党の統一教会の問題ばかりを取り上げるTV報道。

日本の排他的経済水域に中国のミサイルが着弾しても 電話抗議だけの岸田政権。疲弊していく国民と解離した政治。

しかし、 この政治を選んだのも有権者であると私達一人一人。

以前 職場で30代の管理職女性が これだけ仕事のできる優秀な人なのに?と驚かされたのは 今まで選挙に行ったことがないと言った時でした。

この 日本の国の 「今」を作っているのは 決して政治家だけの責任ではありません。マスコミだけの責任でもありません。

2年前 地方都市で コロナに感染したご家族が 地域に住めなくなって 家を売って出て行ったという悲しい話を聞きました。

また 東京から 子供たちが帰ってくると聞いたデイサービスが受けられなくなってしまうので 帰って来ないで欲しいという地方在住のお年寄りの声も聞いたことがあります。

人の心の中に潜む 自分たちさえ 被害に遭わなければ、という思いが 人と人の繋がりを奪い 分断を生み、 愛の思いから 人の心はどんどん離れていきます。

こうした 私達一人一人の心が出す 思いの総量が 地域を 日本を 世界を創っていく。
神仏の心から遠く離れてしまって 神仏の光が射さなくなってしまうと想念の曇りで暗い部分が地上にできてしまう。それは体ががん細胞に冒されたのと同じことなのでしょう。

地球もひとつの生命体です。
がん細胞に冒された部分を肉体が浄化しようというのと同様に 神仏の光が射さないカビの生えたようなところに、天変地異を起こすことで 浄化しようとする力が働くとも言われてきます 。

善人であろうと巻き込まれてしまうことがあり それに納得がいかないと憤る方々のお気持ちも分かるのですけれど、自分には直接関係ないことであったとしても、同時代に生き 同じ地域に住んでいることへの責任は あります。それを共業と言うのだそうです。

肉体的な生命を永らえることだけではなく、な生命まで 考えると 一見理不尽に見えることにも 深い意味があるかもしれません。

庶民の苦しみの声を省みずに安泰に過ごしているかに見える政治家 マスコミ各位も 肉体生命を失ったあとの世界でどれだけ 大きな負債を抱えてしまったのかは その時に 分かるのでしょう。

多くを与えられているものは 多くの責めも負っているのです。

財産も、地位も 名誉も 何ひとつ持って帰ることはできません。
多くの人々をどれだけ愛したかという 愛の心や神仏への信仰こそが 本当の宝だったのです。

あの世まで 時間軸を延ばしたとき 因果の理法は必ず働いているのです。


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