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野上弥生子その後①

『野上弥生子』はあまり知られていない作家の一人です。
当時(1988年頃)私はハマり過ぎて、企画書を書きました。
それは、“NHK朝の連ドラ”に野上弥生子を主人公としたドラマをプレゼンする事です。
ド、素人です。プレゼン企画書を書いたのは良いのですが、どうしたら良いのか分かりません。
とりあえず、仲間を増やそうと、コピーを、県の観光課の知り合い(観光課の仕事が多かったので知り合いもいました)に渡して、意見を聞きました。
(忙しいのに何を持ってくるんだ)と思ったと思います。「良い案だね」で、終わりました。
広告業界の友達にも、見てもらいました。
「好きだねー」とか、「考えがデカ過ぎるよ」
私の性格を知っている人達は、
(また、凄いこと考えてるねー)と呆れたんだと思います。
結局、一人で煮詰まってしまいました。

『野上弥生子』は、大分県臼杵市のフンドーキン醤油の家の生まれで、当時、野上弥生子の甥が、会長をしていました。
そして、臼杵市に小手川酒造の建物を利用した「野上弥生子文学記念館」がありました。

「野上弥生子」は、1985年、99歳で亡くなっています。
「野上弥生子文学記念館」は1986年には、開館していました。

一応、記念館があって、観光にしようとしているのだから、許可はいるよね。と、
臼杵市の観光課と、「野上弥生子文学記念館」に企画書を送って、許可を得ようと思いました。

送って、一週間も経たずに電話がありました。
フンドーキン醤油の副会長兼小手川酒造の社長の『小手川道郎』さんという方からでした。

フンドーキン醤油工場


小手川さんは、「面白いからドンドン進めて良いよ」と言ってもらい、
「NHKには、『川口幹雄』って言う私の友達がいるから彼の所に行くと良いよ」と言われて、電話を切りました。

イマイチ要領が得ず、まずはと臼杵市に行ってみました。
「記念館」の前で、待ち合わせしてお会いする事が出来ました。
小手川道郎さんは、現在のフンドーキン醤油の社長のお父様です。
私を快く迎えてくださり、記念館を案内してもらい、向かいにある小手川酒造のカフェで、食事もご馳走して頂きました。

野上弥生子文学記念館内部
臼杵の郷土料理、黄飯のランチ
卵の味噌漬がチーズのようで美味しい

要するに、副会長には、恰好の宣伝になる事を期待していたのです。
これは、もう引き返せない💦
と、感じました。
それで、東京に行く事を決めました。

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