生み出す苦しみ。主に純文学の執筆

私はもうとても書けない、というぐらい、純文学を書くと苦しむ。
これはおそらく、生産的なものが、ある意味タナトスになる、ということではないだろうか。
生産性、いわゆる、己の中から生み出す、それもおどろおどろしいものを書く、ということ。これは非常に辛く、苦しい。

そこで、当分純文学は書かないことにした。

自分を痛めつけてまで、書けない、そう実感した。
詩はどこまでも書けるのだが、新しさというものにあまり惹かれなくなった。

それよりもマラルメ、ヴァレリー、ボードレール、ゲオルゲを読もうと思う。
おそらく私は古典趣味なのだろう。
マラルメは日本語で百回ほど読んだが、いまだに飽きない。今は書棚のどこかにしまってある。

小説も読んでいて、味気無さを感じた。今読みたい小説家はゾラ、フロベールである。
ゾラはプレイアード叢書で五冊そろえてある。
ルーゴンマッカール叢書というゾラの超大作があるが、これを何度も読もうと思っている。

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