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【日記】ムサシ少年になれなかった青年【夏の思い出】

ここ最近雨が時折酷く降る。暑い夏をエアコンを使わずに乗り切るという、無謀な挑戦をしている僕にはひじょーにあり難いことであります。

そのおかげか、せいか、部屋の気温がだいぶ快適になってしまったので、最近は昼過ぎに起きるのも珍しくなく、今日起きたのも12時過ぎで……

いや、実際は気温のせいだけってわけでもなくて、

将来への漠然とした不安。


夢に向かって、僕はどう生きればいいんだろう。どう時間を使えばいいんだ。何に時間を使うべきなんだ。どう努力をすればいいんだ。僕はこれからどうなるんだ。

といったことを考えていると、現実に向き合うのも億劫でなかなか起きられずにいます。

まあ、でも本当は形ある不安があって、

夏休みが終わっちまう。


ああ、まだ海にもいけてない。夏休み中に完読しようと思っていた本も読めていない。夏休みの課題も終わってない。

まだまだ楽しめてない。一体どうすればいいんだ!

……という感じで、「手付かずの一日が何も言わずに終わっていく」(「雫」スキマスイッチ)
のかぁと思いながら、寝起きで家事もせず、だらだらアマプラでアニメを見ていると、

ゴロゴロガジャーン!

「うわっ!」と反射的に声が出て、外を見てみるとえらい土砂降り。

こりゃすげぇなぁと眺めていると、

ガジャーン!ジャーン!

と、だいぶ近くで音がなり、

おっとまずいと、仕方なく重たい腰を上げて干してた洗濯物を部屋にいれ、その立った流れで、家事をすることにしました。

僕がぼーっと食器を洗っている最中にも雷は鳴り続けました。

こんな19歳半分ニートみたいな夏休みを過ごしている芸大学生になっても、雷はなんかワクワクします。

なんか、特別なことが起きる予感。雷の落ちた所に魔法の聖剣が刺さっているファンタジーとか考えてしまいます。

そういえば……

鳴り響く雷鳴を聞いて、ハッと思い出したのは「劇場版ウルトラマンコスモス  THE FIRST CONTACT」

本編の始まる前、バルタンを追って地球にやってきたウルトラマンコスモスと、ウルトラマンという「夢」を信じる少年ムサシの最初の出会い。

ムサシ少年は、こんな嵐の夜を、たった一人で乗り越えて、そして、山の中でコスモスに出会ったんだっけ。

そのコスモスの出会いを経て、ムサシは夢に向かって進む勇気を手にしたんだ。

「夢を追いかけて、全てが変わる。」

コスモス……

…僕も夢を追いかけた。そして芸術大学に苦労して入った。

……僕は何をやっているんだろう。

ガジャーン!

再び大きな雷が落ちた。

この雨の中、空でバルタンとコスモスは戦っているのだろうか。

僕には、今の僕には見えなかった。



夜、僕はパソコンに向かいました。

色々嘆いてたってしょうがないわけです。まずは僕が自分の夢を信じて努力しないと。

「夢を失わない子には、本当に夢のような訪れるのかも知れない。」

綺麗事かも知れませんが、この言葉を信じられるくらいには頑張りたいものです。


ま、そのために、早く夏休みの課題終わらせないとなぁ……

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