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タイの祠は3種類ある-祀られているのは精霊・ヒンドゥ神・チャイモンコン

タイのあちこちにある小さな祠(ほこら)。

同じ場所に祠が2~3個も固まってあったりして、なんでかな~?とは思っていたけど、その疑問を解決してくれたのがこの本👇

祠のことがいろいろと分かっておもしろかったので、メモしておきます。

祠にそれぞれ祭られているのは…

①ヒンドゥ教の神を祀る「サーン プロム」

1つ目は、ヒンドゥ教の神、ブラフマー神やガネーシャなどを祭っている祠。

モールやホテルなどの大規模設備の横にある大きくて豪華な祠はだいたいこのタイプ。大きくてゴージャスな祠が多いですよね。

顔が4つあるブラフマー神を祭るサーン プロム

②吉祥神を祀る「サーン プラ プーム」

武具を身につけたチャイモンコン(吉祥神)を祭っている祠。

祠のデザインは、一本足の支柱に支えられており、その上の祠はタイの寺院。大きめのビルやアパートなどでも見かけます。

チャイモンコンというのがよくわからないのですが、確かにヒンドゥーの神様っぽくはないですね👇

③サーン チャオティー

民家にある祠はたいていこれだそうです。
土地の精霊(チャオティー)を祀っているそう。御簾の奥にいる老夫婦が精霊ということにびっくり。私の精霊のイメージとはちょっと違いました…。

このタイプの祠もよく見かけますよね。
ず〜っと、「この老夫婦は何?」と思っていたのでわかってスッキリ!

その土地の精霊を祭るサーン チャオティー

お供えやお参りについて

面白いのがお供え物の種類。
神様と精霊では食べるものが異なり、お供え物も微妙に違うらしいのです。

チャイモンコン神、ブラーマン神、ガネーシャ神などは、神であり、甘露を主食とするが、精霊は神様より次元の低い世界に住まう存在なので、人間の食べ物の気を吸って生きるのである。

タイを知るための72章【第2版】より

よく置いてある赤いジュースは甘露なのかな? 精霊には食べ物のほか、キンマや巻きたばこなどもお供えするらしい。

タイ人はこれらの祠に願をかけてお供え物をする。その見返りとして、精霊は家などを災いから守り、神様は商売繁盛などの人間の願いを叶え、成就した際には何かをしてもらうという契約を結ぶんだそう。

エラワン廟でよく見かけるダンスは、ブラフマー神に願いをかなえてもらった人がお礼に献上したものということなんですね。

それにしても、最近あまり紙の本を読んでいなかったけど、やっぱり専門書の情報量ってすごい!


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