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一般企業から教員を目指そうと思った話

最近いろんな方へ「どうして会社を辞めて教員を目指すことにしたのか」聞かれる機会が増えてきました。


今回は、私の名刺代わりになればと思い

①就活期から入社するまでの話

②退社して通信制大学へ入学を決めるまでの話


を書き留めておこうと思います。

▼休学:自分が本当にしたいことは何か

私は2015年に早稲田大学へ入学したため、本来であれば2019年卒なのですが、大学3年後期(2018年9月)から大学4年前期(2019年8月)まで1年間、大学を休学しました。

休学の理由はありがちなもので
「自分が本当に何がしたいのかわからなかったから」
これに尽きると思います。

(今思えば、自己分析や業界分析の動き出しが遅かったなとか、もっと社会に触れる機会を増やしとけばよかったなとか、様々反省は思い浮かびますが……「自分が選んだ道を正解にしていく」というマインドセットを大事にしつつ、反省は後輩への教訓の種にしていこうと思います。)

とにかく、自分の本心がわからないまま、歩んできたレールの通り、周りの人間が生きる通りに、自分もなんとなく生きるのは腑に落ちないなぁと思い、
「将来(未来)に向き合うため」というよりは「自分の本心(過去と現在)に向き合うため」に休学を決めました。

▼就活:「場づくり」が好きだ、と気づく

以下は、とある自己分析ワークショップに参加した際のテーマ。

「自分が今まで続けてきたもの、心を動かされたもの、それらの『共通点』をくくり出してみよう」

小学3年生から高校3年生まで部活でバレーボールをしてきた私は、大学在学中も、大学を卒業した今でも、バレーボールに関わり続けています。
何気なく続けてきたバレーボールですが「バレーボールの何が、私にとって魅力的なのか」ということについては深く考えたことがありませんでした。

突き詰めて考える中で「バレーボールのプレーが好き」というよりも「バレーボールが生み出す『一体感』と、それを『支える』『運営する』『作り出す』ことに魅力を感じるのだ」ということに気づきました。

そこから「人の成長を支える仕事がしたい」という軸で就活を始め、人材系企業を中心にエントリーしました。

▼入社:「知見を得られること」よりも「事業共感」が大事だと気づく

私の20代の人生プランは「1社目で広く社会を知り、2社目以降で人の成長について学び、30歳くらいになったら退職して教員になろう」というものでした。
そのため1社目は人材業界(転職業界)に就職し「社会にはどのような会社があって、人々はどのような動機で転職するのか」を広く知ろうと思いました。

自分のやりたいことにジャストフィットする事業ではなかったものの、私が就活軸で優先していたのは「事業共感」よりも「働く雰囲気」だったため、入社を決めました。

しかしいざ働き始めると、思ったよりも自分が「事業共感」に重きを置いた働き方をしたい人間なのだと気づきました。

それでも、一度入社を決めた企業だし、とりわけ自分が転職市場で働く身として早期退職はデメリットになることがあることを感じていたので、仕事が身につくまでは、という気持ちで働き、2020年を締めくくりました。

▼退職:恩師の訃報から「命をかけて働く」とは何か、考える

2021年1月、社会人2年目としてどうキャリアを組み立てていくか考えていた時のこと。
私が中学生の時にお世話になったO先生の訃報が届きました。

O先生の死は私の人生に大きな影響を与えることとなりました。

O先生の訃報を受け思い出したのは、いつでも教育に熱心なO先生と、塾の先生方の姿。
教育を愛し、妥協なく生徒一人一人に向き合い、命が尽きるギリギリまで教室で生徒たちを見守ろうとする姿が思い出され、心打たれました。

そして私は本心と熱情に従って、教員の道へと方向転換を決めました。

今思えば「教員は30代になってから」という目標の背景には「教員はなりたいけれど、大変そうだから今すぐにはなりたくないなぁ」という後ろ向きな潜在意識がそうさせていたことだと気づきます。

「この気持ちを逃したら、2度と情熱を持って教員になりたいと思えないかもしれない」

そう思い、1月末のうちに退職の意向を告げました。

▼再入学とこれから:通信制大学という選択

教員免許取得のために通信制大学への通学を選択しました。
学費が安いこと、また日中の時間を自由に使えることが最大の理由です。

空いた時間は教育系のNPO、企業、塾などでバイトしたり、インターンしたりしたいと思っているので、面白い団体や企業などあれば、ぜひご紹介いただきたいです。

また、通学と並行して、私なりに「場づくり」に貢献する活動をしたいと思っています。
キャリア形成について悩んできたこと、考えてきたことの教訓を学生に伝えられたらと思い、現在2つの団体のお手伝いをしています。

◇特定非営利活動法人 Auniversity(エイユニバーシティー)
https://a-university.org/
∟「スポーツによる人材育成」をコンセプトに、講演会、スポーツ大会の企画、運営に携わっています。
◇早稲田オンライン交流会 プレミアム
https://twitter.com/wsdcom125
∟「継続的・自発的な学生×社会人の交流」をコンセプトに、学生の進路相談に乗っています。
◇早稲田大学 バンカラ就活塾
https://twitter.com/wasedatarousei1
∟「将来を見つけることに、早すぎることはない」をコンセプトに、学生の進路相談に乗っています。

▼改めて、私が教員を目指す理由

様々な思いとタイミングが重なって、1年で企業を退職することになりましたが、前職に不満があるわけではありません。むしろ転職市場で働いたからこそ感じる思いがあったし、この企業でなければ今の道に進んでいないだろうなと思っています。

そして、改めて私は「自分自身がワクワクする事業」がしたいのだと気づきました。

現時点でそれは「中高生の教育に関わる」というざっくりとしたイメージしか湧いておらず、本当に教員なのか、それとも教育系企業、NPOなのか、だとしたらどんな業界、職種なのか、それはまだ決まっていません。

これから学問として教育を学ぶ中で、じっくり見つめていこうと思います。

引き続きnoteでは通信制大学の状況などをアップしていこうと思っています。
お時間ある際はぜひ覗いてみてください。


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