ひとりといっぴき いきとうごう
ここはとある町の譲渡会場。
家族が欲しい動物と、家族が欲しい人間が出会う場所。
今日ここへ来た男の子、彼の名前はショウ君。
動物が好きな彼は、ずっと犬を飼うという夢を抱いていました。
10歳になったので、ここへ来ました。
この日のために、お手伝いも勉強も習い事もたくさん頑張りました。
「どんな子が居るのかな」ショウ君はドキドキ。手汗をパーカーの裾で拭きました。
ここは譲渡会場の中。
雑種犬のセンちゃんは諦めていました。どうせ誰も自分を貰ってくれない。
この前の譲渡会でも、