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スポーツはプレイヤーだけの自己満足では成り立ちません。

見ている多くの観客に勇気や元気、感動を届けることで成り立つのがスポーツである!


スポーツをこよなく愛する私にとってはまさに信じられないニュース映像を目にしました。

それは、テニス四大大会の一つ「全仏オープン」の女子ダブルスでのまさかの出来事です。

皆さんもメディアを騒がせたニュース映像を目にしたのではないでしょうか?

きっとワイドショーでも大々的に取り上げたことだと思います。(私は見てませんが)

その出来事とは、 6月4日(現地)に行なわれた加藤未唯選手(日本)&アルディラ・スチアディ選手(インドネシア)組とマリー・ボウズコワ選手(チェコ)&サラ・ソリベストルモ選手(スペイン)組の女子ダブルス3回戦で起きました。

改めてザックリと整理しておくと・・

加藤未唯選手のパートナーであるアルディラ・スチアディ選手がミスをした直後、加藤未唯選手が相手コート側へボールを打ち込んだところ、それがたまたま運悪く相手ペアにボールを渡そうとしていたボールガールの頭部に直撃してしまった、というものです。

私も映像を見ましたけど、もちろん加藤未唯選手はわざとでもなく、しかも軽く打ち返しただけだったのでボールガールも怪我なんてしてないですよ。ほんと、たまたま「運悪く」です。

ボールガールは突然の出来事に驚きもあったとは思いますが、それでも泣きじゃくる姿には「どうした!?」と声をかけたくなりましたけどね。

そして、主審は警告を出して試合を続けようとしていたんですが、そこに相手チームからの執拗な抗議。

「わざとじゃない?彼女は泣いているじゃない!」「血が出ているわよ。よく見てあげて」って・・おいおい。

最終的に主審は加藤を失格処分とすると発表し、試合の中止を宣言したのである。しかも、大会側から賞金とポイントの剥奪があったようです。

やれやれ。

しかも、執拗に抗議を続けた相手チームが、審判が協議している時にニヤニヤと笑みを浮かべて眺めている姿を目にした時は、さらなる衝撃でしたね。

もちろん、ネットでも炎上していましたね。

「恥を知れ!」「品位の欠片もない」全仏OP、加藤未唯の失格で“ほくそ笑んだ”対戦ペアの画像に非難が殺到!

「大会は彼女に謝罪せよ!」加藤未唯の不当な処分にフランス人選手が猛然と怒りの反発!「失格となるべきは審判」「対戦ペアに影響された」

そもそも、4大大会のルールブックで「危険行為」については「意図的にコート外に球を打つこと、コート内で危険または無謀に球を打つこと、結果を無視した過失で球を打つこと」とあります。

意図的ではない、危険球でもない、となれば、結果を無視した過失があったのでしょうか?

加藤未唯選手は失格となった翌日に裁定を不服としてグランドスラム側を提訴し、プロテニス選手協会も「失格とする決定は、不当に釣り合わないものであり、不公平だった」との声明を発表したことを鑑みると、やはり判定ミスだった可能性が高いですよね。

だからこそ、改善ですよ。

ビデオ判定を入れればいいんです。野球もサッカーもやってるじゃないですか。

そして本質。

スポーツマンシップでやりましょうよ。

相手のミスに付け込んで執拗に抗議するなんてダメでしょ。ほくそ笑む?見ていて気持ち悪いわ。ほんと。

スポーツはプレイヤーだけでは成り立ちません。見ている多くの観客に勇気や元気、感動を届けることで成り立つんです。

この本質、原点に今一度立ち返って欲しいですね。

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