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英語の発音勉強で今更気づいたこと(2)

こんにちは。
今回も、英語の発音勉強で気づいたことをダラダラと書いていきます。
(発音記号については、電子辞書に入っている『オックスフォード現代英英辞典第9版』とネットの『Cambridge Dictionary』を参考にしています)

「ガール」と「ゴール」の区別が鬼

イギリス英語を試しに勉強しているため、アメリカ英語では舌を巻く「r」がイギリス英語では基本的に発音されません。

こうなると「court」と「caught」の発音が同じになる等々、今まで全く気付かなかった繋がりが見えてきて面白いです。

そのため、たとえば「girl」の「ir」の部分は音が変わりません。

gɜːl

この「ɜː」は曖昧母音「ə」の長いバージョンのようなものですが、音を一定に保つために、完全脱力モードで発音する「ə」よりかは音を支える力が必要に思います。

この単語を発音する人の口を見ていると、「L」に向かうときに口の中で舌がニュッと蛇のように首をもたげ、それと合わせて若干口の形がすぼまるのが見て取れます。

すぼまり始めるまでは「ɜː」の音を維持し続けます。

1つの音を出し続け、最後に舌をニュッと上げて、口蓋にペタっとつけるだけなので、まだこれはできます。

曲者は次の単語です。

goal

goalは日本語で「ゴール」なので「gɔːl」かと思いきや、
「gəʊl」です。(ちなみに「gɔːl」は「gall」(胆汁)だそうです。)
これは厄介、二重母音です。

oa」というスペルの場合は「əʊ」、「au」や「all」というスペルの場合は「ɔː」と発音する場合が多い印象です。

əʊ」はイギリス英語らしい発音で僕は好きな音なのですが、

いかんせん「L」との相性が悪い。

二重母音とは、2つの異なる母音が1つの母音として発音される母音のことで、発音し始めの音と終わりの音が異なります。

əʊ」の場合は、発音し始めは曖昧母音「ə」ですが、発音し終わるときには日本語耳には「ウ」に聞こえる「ʊ」に音が変わっています。

日本語には、英語で言うところの二重母音はないものの(「愛」と「I」は母音の長さが違う)、日本語の癖で僕はどうしても二重母音を2つの母音として発音してしまいそうになります。

つまり、発音にかける時間が2倍欲しくなるんです。

そのため「gəʊl」は「ゴウル」みたいに、日本語のように母音を1音1拍かけて発音するようになってしまいます。

これではいけないと思って、短く発音しようとすると、
今度は「ʊ」に移行する前に舌がニュッと上がって、「L」を発音してしまう。

「əʊ」と発音しているつもりが、「ɜː」になってしまう。
結果、「goal」が「girl」になってしまうのです。

難しいですね。
「əʊ」では口の形が変化しますが、「L」では舌の位置が大きく動きます。
この変化をちゃんと順序良く処理しないと、「əʊ」が途中で切れてしまって「ɜːl」になってしまいます。

まさか「ガール」と「ゴール」を発音し分けられないなんて、考えもしませんでした。

さて、今回の話題は以上ですが、実はさらにもう1つ、この音の連なりの強敵がいます。

それは「gold」です。

「word(wɜːd)」と「world(wɜːld)」の発音の区別もなかか難しいのですが、言ってもあれは長母音(ɜː)。慌てず動かず一定に発音すればOKです。

が、「gold」(gəʊld)は二重母音を含みます。しかも「L」の音を出すために口蓋に触れていた舌を「D」の音で突き放さないといけません。

やるべきことが多すぎます。

この流れで行くと「old」「hold」「told」「cold」「sold」あたりはみな苦手な発音、ということになりそうです。

めげずに勉強を続けていきたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!


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