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【ドイツ語:漢字で覚える前つづり】unter【非分離】【下】

こんにちは!
今回は、非分離と分離の両方がある前つづりのうち、非分離「unter」を見ていきたいと思います。

意味はそのままずばり「下」

非分離の前つづりなので、

「下で~する」「下回って~する」

というように動詞を修飾します。

早速見ていきましょう。

「下」unter:下で、下に(←「方向」ではなく「位置」)

冒頭でも書いたとおり、「unter」の意味は「下」なのですが、「下で」のように、「動作を行う場所・位置」である点に注目です。

「下に降りる」のように、「動き」を表す場合は、「unter」ではなく「herunter」あるいはその短縮形の「runter」という前つづりを使います。

(この2つはどちらも分離前つづりです。)

ドイツ語では、「位置(場所)」なのか「方向(動き)」なのかが結構重要で、

かつ日本語と感覚が違うときがありますが、

それについてはまた機会がある際に書こうと思います。

①下「で」/下「に」~をする

unterstreichen 下線を引く、強調する
(下で unter 線を引く streichen)
unterstützen 支える、支援する
(下で unter 支える stützen)
unterzeichnen 署名をする
(下に unter サインをする zeichnen)
unterbauen 基礎をつくる
(下に unter 築く bauen)
untergraben ~の下を掘り崩す、~を徐々に破壊する
(下で unter 掘る graben)
unterminieren ~を徐々に弱らせる
(下に unter 坑道を掘る minieren)
unterfahren ~の下を通りぬける
(下で unter 乗り物で走る fahren)
unterteilen ~を下位区分に分ける
(下で unter 分ける teilen)
unterbrechen ~を中断する
(下で unter 割る brechen
unternehmen ~を企てる、行う
(下で unter 取る nehmen)

「下」との繋がりが謎なのが、よく使う動詞である「unternehmen」。英語にも「引き受ける」という意味で使う「undertake」という単語がありますが、ドイツ語unternehmenの元になった単語「undernemen」には、「引き受ける」という意味もあったようです。

「下に取る=引き受ける⇒着手する」の意味の派生があったのかも。

②下回る

untertreiben 実際より控えめに言う
(unter 下回って treiben 行う)
unterfordern 過小な要求をする
(unter 下回って fordern 求める)
unterschätzen 過小評価する
(unter 下回って schätzen 評価する)

ここまでお読みくださいましてありがとうございました!

【画像】Igor Ovsyannykov 【Pixabay】




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