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日本語に似ているドイツ語

日本語にドイツ語が似ているのか、ドイツ語が日本語に似ているのか?

漢字にするとドイツ語と発想が一緒だね、という単語シリーズです。

いくつかご紹介していきたいと思います。

1.音色

個人的に意外だと思ったのがこの単語。

ドイツ語では「Klangfarbe」と言います。「Klang(音)」+「Farbe(色)」なのでそのままですね。

2.アヒル

ドイツ語では家畜(アヒル)か野生(カモ)かの区別をせずにどちらも「Ente」と言います。

ただし、「アヒル」であることを明確に区別したい場合は「Hausente」と言います。「家」と「カモ」、すなわち「家鴨(アヒル)」というわけです。

3.馬力

これは単位なので、そのままなのは想定内と言えばそうなのですが、それでもそのまますぎて面白いです。

馬力はドイツ語では「Pferdestärke」と言います。「Pferd(馬)」と「Stärke(力)」というわけです。単位で書くときの略称は「PS」。

英語では「horsepower」と言いますが、これもそのまま感が凄いですね。

4.ムカデ

ムカデは漢字で書くと「百足」ですが、ドイツ語でも「Hundertfüßer(100本の足のある人)」と言います。

英語の「centipede」も同じ意味(centi(百)+pede(足))ですが、こちらがラテン語由来で直感的に分かりにくいのに対して、ドイツ語はドイツ語固有の単語を組み合わせているので、即座に意味が分かりますね。

なお、ムカデの属す「多足類」のことは「Tausendfüßer」というらしいです。英語の「millepede」と同じく、こちらは「千本の足」だとか。

「足」繋がりで言うと、「8本の足」を意味する「オクトパス」ことタコは、ドイツ語で「Achtfüßer」と言います。「8」と「足」です。

 ラテン語由来の言葉もあるのですが(Oktopode, Oktopus)、固有の単語もよく使われるのがドイツ語らしいところですね。

5.十二指腸

 最後は内臓系。オランダ語の解剖書を訳して解体新書が編さんされた際、オランダ語を基にして多くの新しい日本語が生まれました。そのため、これらの日本語は、オランダ語の近い親戚であるドイツ語にも似ています。

 ドイツ語で「12」は「Zwölf」、「指」は「Finger」、「腸」は「Darm」。

 従って、「十二指腸」はドイツ語で「Zwölffingerdarm」と言います。

 そのままですね。

 内臓系の言葉では、他にも「盲腸」が「Blinddarm(盲Blind+腸Darm」「虫垂(虫様突起)」「Wurmforsatz(虫Wurm+突起Forsatz)」だったりと、日本語と非常によく似ている例が多いです。というより、日本語がオランダ語に寄せた結果なんでしょうね。

 他にもこういった例はたくさんあるので、また紹介できればと思います。

 ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました!!

【画像:Couleur (Pixabay)】




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