【女性社長コラム#2】勤務先を自分の会社にした理由
女性社長.net編集部です。
女性社長コラムでは、女性社長.net会員様に執筆していただいたコラムをお届けしていきます。
【女性社長コラム#2】は、滋賀県・長野県を拠点としながら、コワーキングスペースの運営、食用花の栽培、新聞の編集者…など年々活躍の幅を広げている株式会社いとの山崎いずみさんです。現在は滋賀県の会議に出席したり、経営者としての鋭いビジネス戦略が光る山崎さんの、起業のきっかけやその当時感じていたことなどを書いていただきました。
それでは、どうぞ !
はじめまして。
滋賀県、長野県にそれぞれ法人を持つ山崎いずみと言います。今回機会をいただき、私が起業した理由を振り返って書かせていただきたいと思います。
夫の度重なる病気とケガが
「お金」と「キャリア」を考えるきっかけ
そもそも私は「起業しよう」と考えたことは一度もなく、子育てが落ち着いたら持っている資格で働こうと考えていました。
ところが、2008年に夫の仕事で滋賀に引っ越しをしてからの4年間、夫が立て続けに病気・ケガによる手術や入院、通院を繰り返すことになります。
2人目の産後2ヶ月で夫は緊急手術、
3人目の妊娠が分かった翌日には数十針を縫うケガをするなど、毎年のように何かを起こしてくれる夫。
夫にもしものことがあった時に、乳幼児3人を抱える私を雇用してくれる会社があるのか、あらゆる不安が募る時期でした。
子育てをしながら悶々と日々を過ごす中、私は
「お金とは何か」を知らないこと、
「勤める」という働き方しか選択肢を持っていない自分に気づきます。
そして、夫が生きている間に「お金」と「キャリア」のことを知る機会がほしいと思うようになります。
それが起業のきっかけです。
『足りていないと感じること×できること』を
ひとつずつ立ち上げていく
2012年当時、滋賀県にはまだコワーキングスペースが1件もなく、「コワーキングなら京都に行けばいい」「滋賀では無理」という声もありましたが、私のように地元で事業をしたい人・拠点や住所を必要としている人もいるはずだとコワーキングスペース運営で創業しました。
今では滋賀県でも多くのコワーキングスペースが立ち上がり、場を活用して起業する人も増えています。
2017年には「はちと人が同じ花を分かち合う世界を」をコンセプトにした、自然派栽培のエディブルフラワー(食べられる花)の生産事業も本格的に立ち上げました。現在、子育て中のスタッフ達8名が一緒に働いてくれています。
亀の歩みを受け入れることができたのは
先輩の女性経営者の言葉
夫は転勤や駐在もあり、ほぼ起業と同時期から、事業・育児家事全般をワンオペでこなす生活になりました。
稼働時間が数時間に満たない日もあり、朝から夜まで働ける環境の人たちを羨ましく感じ、自分の環境と比較をして焦る日々でした。
そんな時に
「貴女はそれでいい。焦る気持ちも分かるけれど、子育ては手が離れる時が必ず来るから。少しずつでも歩みを止めずに続けることが大切よ」
と、会うたびに言葉をかけてくれた先輩女性経営者の言葉が私を支えてくれました。
コワーキングスペースを利用してくれたメンバー達と背中を任せあえるような関係になれたことや、「しんどい」と弱さをさらけ出せる友人が持てたことも大きな支えとなっています。
最後に:ご自身を元気にする言葉
編集部:山崎さんより、ご自身を元気にする言葉をいただきましたので紹介します。
「失敗はない、経験があるだけ」
山崎さん:もうすぐ11期目が終わろうとしていますが、歩みを止めなかったことで経験できたことは数知れず。うまくいかなかったことは「失敗」ではなく「学び(経験)」となっています。
創業以来追われていた子育てにも終わりが見えてきたことで、次の10年を考え、昨年末に長野県で2社目の法人も設立しました。
「今、自分だから出来ることは何か×自分がしたいこと」にフォーカスし、次の10年も歩んでいければと思っています。
女性社長.netよりひとこと
山崎さん、お忙しい中、コラム執筆をありがとうございました。
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