【シュワちゃんの捏造画像】ちょっと古い話ですけど、喧伝するのが出そうなので、注意喚起しておきます。

元カリフォルニア州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が親ウクライナのTシャツを着ているとされる画像がFacebookで共有されました(=既に削除済)。

【評定】 #大嘘

  • 画像はデジタル処理で加工されています。

  • 元の写真は2014年に撮影されたもので、シュワルツェネッガーは無地のTシャツを着ています。

【ファクトチェック】

シュワルツェネッガー氏は最近、オーストリアのウィーンで開かれた欧州の首脳会議に事実上出席し、ロシアによるウクライナ侵攻の中でロシアの石油輸入を受け入れていると批判したと、オーストラリア(⇦注:誤記ではない模様)に拠点を置くニュースメディア《9News》が報じています。オーストリア出身の元知事は、世界の指導者達は戦争に資金を提供したことで「手に血を握っている」と述べたと同報道は伝えています。

Facebookの画像は、クリミア半島の輪郭が描かれたTシャツを着たシュワルツェネッガー氏の写真と、「ターミネーター」のシュワルツェネッガー氏のセリフである「I'll be back」の文字が入ったツイートのスクリーングラブを示しています。このツイート自体は、公開時点で1,800件以上のリツイートと16,600件以上のいいね!を獲得しています

画像はデジタル処理で加工されています。逆画像検索をしたところ、オリジナルの写真はストックフォトサイトのAlamyにあり、俳優のシルベスター・スタローンと歩くシュワルツェネッガーが写っていることが判明しました。注目すべきは、この写真のバージョンでは、シュワルツェネッガーのシャツにシンボルや文字がないことです。

「アーノルド・シュワルツェネッガーとシルヴェスター・スタローンがビバリーヒルズでランチをした後 カリフォルニア州ビバリーヒルズ - 2012/06/30」 という画像説明が読み取れ、2014年にロシアがクリミアを併合するかなり前に撮影されたものであることが示唆されます。

画像は改変されていますが、シュワルツェネッガーはロシアのウクライナ侵攻に反対を表明しています。BBCニュースによりますと、彼は3月に9分間のビデオを公開し、紛争に関する政府の偽情報についてロシア国民に訴えたということです。

有名人の画像が政治的メッセージを含むようにフォトショップ加工されたのは、今回が初めてではありません。Check Your Factは最近、ドウェイン・《ザ・ロック》・ジョンソンが反トランプのシャツを着ているとされる写真を論破しました。


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