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忘れられていくお正月遊び。花札と百人一首に愛を。

みなさん、お正月休みはゆっくり休めましたでしょうか?
明日から仕事はじめの方も多いのではないでしょうか。私も明日から学校です。既に休みが明けている方はお疲れ様です_(._.)_

お正月、皆さんはどのように過ごしましたか?

私は毎年、親戚一同集まって騒がしい元旦を過ごすのですが、私の一家には他の家庭では珍しい?伝統があります。

花札です

全員で花札をします。
花札って社会人の方はご存じかと思いますが、同年代の方だと触ったことがない方もいるかもしれません。

花合わせは四人ほどでき、手持ちの札と場の札を合わせるというルールさえ覚えれば誰でもできます。
私は物心ついたときには既に参加していました。小さい頃から、大人に混じってゲームをするのが一家の伝統なのです。

今回のnoteでは、私の大好きな花札と百人一首の思い出から、お正月遊びの意味にフォーカスして話していきたいと思います。


1.私たち家族にとっての花札

 私たち家族にとって花札は「繋がり」みたいなもの。大人から子供へ受け継がれるバトンタッチなんです。
どこか旅行へ行っても、花札、花札、花札。一家の人数的に4人以上が参加するから、待機の人がでたり。時には2つの花札を使ってトーナメント戦をやったり。

心理戦でもあるので、相手の知らなかった一面が見れたり、罠をつくってみたり、自然と会話が弾むんですよね。

もちろん、親戚とは仲は良いですが、半年に一回ほどしか会わないからか、人見知りになってしまい、上手く話せなくて。
花札を通してのコミュニケーション、みなさんもやってみたくなりましたか?


2.私にとっての花札

花札、私にとっては別の大きな影響を与えています。

文学部。

私がもともと、文学部を希望したのは歴史学、特に日本史を学びたかったからです。(日本史が好きになるきっかけは小さい頃に日光江戸村に行ったことも影響していますが)花札に親しんでいたことで、私の根に、深く、日本の伝統が刻まれているような感覚がするのです。

花札の絵柄って素敵だと思いませんか?実は日本の四季を表しています。日本の四季ってこんなに美しいんです。(以下は絵柄の種類と読み方一覧)

1月 松 松に鶴
2月 梅 梅にウグイス
3月 桜 桜に幕
4月 藤 藤にホトトギス
5月 菖蒲(あやめ) 菖蒲に八つ橋
6月 牡丹 牡丹に蝶
7月 萩(はぎ) 萩にイノシシ
8月 ススキ 芒に月・雁
9月 菊 菊に杯
10月 紅葉 紅葉に鹿
11月 柳 小野道風にカエル・柳にツバメ
12月 桐 桐に鳳凰

みなさんの誕生月はどんな景色が広がっていましたか?
ただ、花札はゲームをする道具としてだけでなく、日本人としての感性を呼び起こしてくれる力もあるような気がします。


3.私と百人一首

お正月遊びといえば、百人一首も昔の定番かなと思います。実は、大学では百人一首サークルに入っているほど大好きなんです。

私が百人一首と出会ったのは、中学1年生の時。お正月に毎年学校で大会が開催されていたのです。
クラスに強い子が一人二人いて、それ以外の子は下の句が読まれてから取る。私は後者で、強い子の速さに圧倒されていました。そんな時に流行っていたのが、「ちはやふる」です。これはハマるしかなかったですね。


そこから、大会に向けて日々練習。百首を毎日ウォークマンで流しながら、友だちと練習したり、素振りをしたり。競技かるたの世界にどっぷりハマった私は、学年大会でもグループ内優勝しました。

競技かるたはその後、高校でも大会があって団体戦で優勝したり。鉄道同好会立ち上げるんじゃなくて、百人一首同好会立ち上げたかったなとか思ったりもして、ちはやふるみたいな青春に憧れてました。

つまり、何が言いたいかというと、
ちはやふるの、札が自分を呼んでいる感覚。
あれ、本当にあると思います。札の意味、作者の想いをどれだけ理解して信頼関係を築けるか。競技かるたはめちゃめちゃ奥が深い文化であり、スポーツです。
でも、その良さを知らない日本人があまりに多すぎる。ちはやふるを読んで、知った気になっていてはもったいないです。


4.お正月遊びしません?

ここまで書いていうのもなんですが、実は今年は親戚の花札大会は開催されませんでした。

姪が3歳と1歳で騒がしいのもありましたが、理由はそこではないと思います。たぶん、そういう繋がりが薄くなってきている。

百人一首大会も、私が卒業してから授業時間の影響でカットされたみたいです。学校から百人一首が消えているんですって。

お正月遊び。
とはちょっとずれてしまう部分もありましたが、

スマホを見たり、テレビを見てぼーっと過ごすのも良いけど、たまには日本の文化に触れてみるのはどうでしょう?

これは女子大生マーケティング部のかことしてではなく、文学部のかことしての想いです。みなさんに届くといいな。



追記:なんか、書いているうちに方向性が見えなくなってきて、果たしてこれは面白いのか、お蔵入りしようかとも思った。けど、文学部としての私が残して欲しそうだったので、残しておきます。最後まで読んでくれた人、ありがとうございます。

何の札かわかりますか?笑
検索しても出てこなかったので書いてしまいました。めっちゃテキトーだけど。

今度は花札の写真撮りたいな。

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