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トーハクで女装を探してきたよ9月号

ジャニーズ事務所外しが怒涛の勢いで進んでいることに先立って(関係ない)トーハクでは女装外しが進んでいることを前回悲しみのレポートをしました。

やはりと言うか、上の記事内にて予測したように、浮世絵コーナーの担当者さんは、やっぱり女装に関心が無いのだと確信しました。

テーマ設定は何でもいいのです。問題はラインナップです


女装があったのは、これ一つ。それも役者絵(歌舞伎俳優)なので、市井の女装風俗では無いです。それどころか、ジャニーズ事務所問題が波及したのでしょうか?(波及してない)若衆の浮世絵すら皆無です。きっと今の担当者は、江戸時代の異性装や同性愛には関心が無いのでしょう。というか、春までの担当者がどんなテーマでも女装、若衆をぶち込んでくれたのでした。

まぁ、日本文化は同性愛と女装は欠かせないんだから、ほかのコーナーを探して見よっと、歩いてると。
ありました!
しかも、鈴木春信の浮世絵じゃん!

どこが女装?
これは、寒山十得という古代中国の仙人みたいな愉快なおっさん2人組なのですが、キャラ化されていて、この場合は、女子化されているのです。「見立て」といいます。

これが本来の寒山さんと十得さんの2人組。ちなみに国宝


つまり、女装化ですね。転生したら美少女だった、に近いです。てか、転生ものが日本で流行るのもこういう下地があるからなんだろうなぁ。
これもそう。

お経と箒を持っている2人組(カップル)を描くと、それすなわち寒山十得の見立てになるんだってさ。

悪用された?稚児文化



続いては、ジャニーズ事務所的にヤバいのを発見。
日本の歴史には、未成年の美少年をおっさんたちが愛玩する稚児文化というのが間違いなくありました。しかも、先月までの現代日本と同様に、全日本人が「仕事としての美少年は例え幼い子だろうと、いやむしろ幼いほうが萌える」とか、やってた訳です。
それがこちら!どん!

接待する美少年。もちろん、このあとには、おれのソーセージ食ってみろ、までがセットです。

お茶を飲んでいただくだけでなく、若い性のドリンクを飲んでいただく、もしくは飲ませていただく(口いん)までがセットです。リクエストによってはお尻も使えます(尻いん)までがセットです。

美人や美少女を愛でるは万国共通ながら、ここまで普通の社会で美少年を侍らせるのが常識として表現されてる文化は世界でもなかなか無いんでは?
それで歌舞伎が生まれた面もあるんだけど、この同性愛者、女装者、幼い美少年であること自体が生業(なりわい)となるエコシステムを歴史的に持っていた日本文化を悪用したのがジャニー喜多川だったわけで、今後の日本文化そのものの評価への悪影響もジワジワ出てくるのではと、歴史的な女装と現代の女装をともに愛するものとして心配してます。 

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