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雨上がり


これも結構昔か。
バンドBASQUIATGRAYをやってた頃。

バンドとソロの音源を同時期に作らないといけなくてプレッシャーで圧死してた頃だ。笑

しんどい時の方が曲がかけてしまうのは良くないなぁと我ながら思ったりもする。

あ。いや、違う、書けなかった。
絞り出したのだ。この曲は。

本当に何も書けなかった。あの頃。
空っぽの状態で。

何も出来なくて、何かを動かさないと、
ダメになる。
いや、ダメなんだけど、既に。
取り返しのつかないところまで来てしまう。
と。
そんな事思って生きてた。
落ちてたな、あの頃。

感情が死んでた。
本当に。

感情の波があったとすると
感情のハイとローを圧縮したような感じで。
直線。
喜怒哀楽もなく、少し俯瞰して見てるような。
いつもだったらここで笑ってるよなぁ、怒ってるよなぁ。ってな感じで。

静かにこのままじゃいけないはずだけどなぁって思ってた。

凍ってた心が溶ける、みたいな感じで。
あーダメだダメだダメだ。って
心で唱え続けて絞り出した。
そしたら氷からさ、一滴水が出て、嬉しくなったみたいな感覚はあった気がする。


季節は設定してないけど、
今思うと雪解け感覚で作ったんよね。

雨上がり。
これもまたジョウカダイゴの名前を名乗る前からメロのフレーズがあった曲。
タイトルも。

仮タイトルとその時のシチュエーションがリンクして
あ、かけるかもって。

ただこの曲3回くらい微妙に書き直してはいる。
削ったり。

歌い出しももっと長かった。
「川沿いの国道湿った音」
3回目の修正であー!長い長いはいはい、カット!みたいな。凄い思い切りのある修正をした結果、
「川沿いの道、草木の湿った匂いと排気ガス、車が通る音」みたいな説明を
16小節でしてたのを8小節にできたのだから、
当時、それはそれは日本語おもしれーー!!となったよね。

んー、と、この歌い出しに関しては
ネタバラシすると、
BUMP OF CHICKENのjupiterってアルバムを小学生の頃ずっと車でMDで流してて。
その中の曲の歌詞に結構引っ張られてるので、
バンプ好きな人には1発で分かるかも。

あの当時の周りのものを歌にしてて、
結局それが自分自身を現してる事に当時は気づいてなかったけど。
散らかった部屋とか開けた冷蔵庫なんもねーなーとか。
今思うとめちゃくちゃ俺っぽいなって。
当たり前だけど。
ちなみにさっさとこんな生活とおさらばしたい気持ちは
今の方がはるかに強い。笑

黒猫も実話で、
ある日、仕事終わりに雨宿りしてる猫が何匹かいて、何もしてやれなくて、ただ喋りかけてた。
気付いたら30分か、40分位はそこにいて、我に帰って頑張ろうなって言って帰った記憶。

時計は外して〜も、ごめんな俺だって〜の下りも
本来はAメロだったんだけど短くしたくてBメロに押し込んで。笑

更に幻の3番があって

ワイドショーのコメンテーターが言うには飽きてからが本当の勝負なんだってさ

って。
これ、ワイドショーの、コメンテーターというか、まっちゃんなんやけどね。
吉本の問題で宮迫さんについて話してたような気がする。

ただ、無理やり捻り出して3番に入れ込んでた感じがあったので、ハイハイここもカットで。
お、3番なくせるじゃん。ってなった。笑

この曲は制作の裏側でカットマンが、いい仕事してると我ながら思うよね。笑

知り合いのミュージシャンで
同じタイトルの曲を持ってる子がいて、
最後の展開が一緒でびっくりした記憶もあったり。


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