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東京アートアクセラレーション設立

本日財団及び、株式会社アカツキからお知らせさせていただいた通り、一般財団法人東京アートアクセラレーション(以下TAA)を設立しました。
これは私の個人プロジェクトで個人寄付および、株式会社アカツキが2018年度より開始した「営業利益の1%を目途に非営利の活動に資金を還元する」趣旨に基づく寄付を受けて立ち上げています。

元を辿ると、私が2017年末ごろから出張や個人旅行で国内海外を回っているときに、各地の美術館や文化遺産などを予定の間にみたときに感じた、アートの持つ人を引きつける力の大きさへの興味から始まったPJTです。

各地の美術館博物館にいくと、たくさんの人々が老若男女問わず色んな形で観賞を楽しんでいる様子がありました。デジタルエンターテイメントを中心に仕事をしている中で、常にどう人の興味を引きつけ、自社のサービスを遊んでもらうかということを考えている身としては、なぜアートがこんなに人を引きつけ、国境を跨いでまで足を運ばせるかということに(そして自分自身が無意識にその場に引きつけられていることに)いつからか関心を持つようになっていました。

そんなことを今回理事に入っている金山淳吾さんに食事をしながら話したところ、とりあえずArtBasel行ってみたら?ということで、2018年のマイアミにいくことになり、そこで完全に打ちのめされました。

まずもってその規模が半端じゃないこと、中心となっているバーゼルの他にもいくつかのヒエラルキーやジャンルによって複数の場所で開催されている展示会(街中を舞台にした巨大なロックフェスのような)、毎晩ホテルや周辺のクラブで朝方までEDMガンガンのパーティ(ただでさえ時差ぼけなのにうるさくて眠れない・・・)、そして作品の量とその金額スケール。

さらに、マイアミにはウォールアートを町中に導入することで、治安が悪かった場所を一気に人気スポットにしてしまった不動産王がいたり、アーティスト自らパトロンの人と現地に来て、ネットワークやセールス活動を行っている。

今までみていた上品な美術館のアートとは180度違う、ダイナミックな世界がそこにありました。(後からわかったんですが、artbaselでもマイアミはまた色が強かった。)

そこをきっかけに
 ・アートは産業としてダイナミックに動いている
 ・アートフェアはB-dashのようなベンチャーカンファレンスと似てる
 ・日本と世界の産業としての成熟度の差はだいぶ大きそうだ
ということを考えるようになりました。

この10年-15年で、いろいろな先輩方の力で日本のスタートアップエコシステムが成長してきたように、日本の現代アートエコシステムももしかしたら今がその10年-15年の始まりのような状態なのではないかとも考えるようになりました。
単純にコレクターとしてアートを楽しむことはもちろんですが、何か自分ができること(場作り、組織作り、コミュニティ作り、IT系との繋ぎ)を通じて日本の現代アートのエコシステムに貢献できるとより楽しそうだし、この先10年20年かけてずっと取り組めるPJTだなと思い、この財団を企画するようになりました。

一緒に代表を務める山峰さんとは、小橋賢児さんの事務所で一緒にヴィムホフメソッドで呼吸法を学んだときに出会った偶然から意気投合し、一緒に取り組んでいただくことになりました。
山峰さんについては彼自身のnoteを是非みていただければと思います。


財団を取り組むにあたり、リリースを控える中で、今回の新型コロナウイルスの問題が起きました。まだなんの地盤もない中で、刻々と悪化している状況で何ができるのか2ー3週間みんなで考えた結果、アーティストに100%還元する手数料なしのアートECで、在宅勤務や自粛のみなさんのこころを少しでも豊かにできるお手伝いをさせていただくことになりました。このECについては、また別途記事を書きたいと思っています。




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