見出し画像

旅は人生の薬である ケニア③ 課題は同じ

支援ってなんだろう。
滞在中に、たくさんの人に話を聴くことができたんだけれど、結論から言うと、大切なことは、同じじゃん、ってこと。

若い女性弁護士や、飲食店で働く20代の女性たちや、30代?の先生たち、合計15人くらいに
「ケニアの女性が考えていること、抱えている問題」について聞いてみた。

共通してくるのは
・男女差別
・女性はビジネスの勉強をしていないこともあり就職難
・結婚しても、女性の負担が多いこと
・若いシングルマザーが多いこと(インタビューした中にも16歳で出産した19歳のシングルマザーも)
・DV
などなど。
これって、日本と変わらない。コロナ禍を経て、これらの問題は浮き彫りになっていることだった。

そして、他にも訪ねたのは、子どもたちが多くいる、この2施設。
Bridge International Academy(トップ画像)と
Real Hope Community Youth Organization。
どちらも貧しいコミュニティの中にある学び舎であり、後者の方は、親(シングルマザーが多い)が働いている子どもたちが放課後を過ごす学童的な要素と、虐待などを受けた子どもや、病気や身体が不自由な子どものケアをする保護施設の機能がある。

自分たちが食べるための卵のために鶏を育てていたり、アートを学ぶ授業があったり、そして、どこもかしこもきれいに整理整頓されていて、生活に必要なことを身につけていることがわかる。

虐待を受けた子どもたちがセラピーを受ける部屋は、壁と天井に空や雲が描かれ、雲のようなふわふわのクッションに座ると空を飛んでいるようだった。

みんなの注意を集める時や、何かをお願いする時の先生たちの声かけも、とても穏やかで安心した。

Bridge International Academyでは、じゃんけん大会をやったり、ChiQのシェフが作ったランチを持参してサーブ。Real Hope community Youth Organizationでは、今必要な食材を子どもたちと買いに行って、それを寄付。約1万円で、お米5kgが5袋、チャパティ粉2kgが10袋、砂糖1kgが10袋、紅茶1kgが3袋、石鹸5本(切って使う)、キャンディ2kgが買えるのだ。

1万円分買ってきた食料や日用品の量はこちら(Real Hope community Youth Organization)

どんなに真面目な施設であっても、現金で1万円を渡したら、子どもたちにどのくらい届くかどうかはわからない。届かない、のではなく、届くかどうかはわからない。だからこそ、できるのであれば、実際に出向いて直接、というのがいい。

結局、『モノより想い出』じゃなかった、『モノよりコト』なのです。日々必要なモノも大切です、でも『“生きていく知恵”や“働く知識”を使った行動』を伝えていくことが大切なんだよな。

魚はもちろん、魚の釣り方も。
そして、長く生きてきた経験が役に立つなら、私の知っている“魚の釣り方”を、国内外で地道に伝えていき、誰もがチャンスを掴み、日々を豊かに生きることに貢献していきたい、と思いました。はい。


この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?