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子育て親育ち #004

うちの息子が5歳だった10年前に書いていたこと。
子育てしている誰かに届けばいいな、と思って
このnoteにも残すことにしました。
そして、これからも、たまに更新します。

ーーーーー2012.08.15

凪が生まれて4年と10ヶ月まで、
一度も一緒に寝なかったことはありませんでした。
一週間に、大阪、大阪、広島、大阪の出張があっても、
必ず日帰りして夜は一緒。

はじめて一緒に寝られなかったのは、私が入院した時。
凪には出張ってことになっていて、二回の夜を一人で過ごしましたが、
この時は仕方がないことだったので、どうにかクリア。
両親は、横浜と久我山だから、そんなに離れてもいないし、
二週間に一回は顔を出すくらいの仲なのですが、どうにか夫婦ふたりでできたので、これまで預けたことも保育園にお迎えをお願いしたこともありませんでした。

さて、こんな風に寄り添ってきたのですが、
凪が5歳7ヶ月となるこの7月、私は大英断をしました。
約10日間の出張を決めたのです。

凪が生まれる前までは、年末年始は、何年もパリダカールラリーの仕事でヨーロッパに出張していましたし、それ以外でも、アメリカだのフランスだの、行きたい時に出張に行っていたのですが、凪を産んでから海外出張はゼロ。でも、何だか急に、もう大丈夫だろう、って思って、旦那に相談したら、快諾。

本当にバタバタの毎日の連続で、出発が翌日に迫った夜、凪が、急にシクシクシクシクと泣き始めて、こう言いました。
「かあさん、出張行かないで」
あちゃー、まだダメだった。出来るだけ冷静に、何で行かなくてはならないか、何をするのか、そして帰ってきたら、いろいろお話しするからね、と話してみましたが、それはもう悲しそうでした。

翌日、朝から仕事に行って、夕方お迎えに行き、ご飯を食べてからスーツケースを持って家を出る時、泣かれることは覚悟していました。
何て言おうか?いろいろ考えていました。家の前に迎えに来てもらったタクシーに乗るまでドキドキしていたけれどなんと、その日は全く泣かず
「かあさん、いってらっしゃい」と手を振る凪。
ガーン。こっちがやられてしまいました。出発する時に、毅然としてるなんて、タクシーの中で涙がこみ上げたのはこっちの方です。

出張中は本当に忙しかったのと時差もあり、ほとんど電話も出来なかったのですが、毎日旦那が凪の写真を送ってくれて、その写真に元気づけられたのは言うまでもありません。

帰りの便は羽田着の朝5:00にも関わらず迎えにきてくれた凪は、頼もしい少年になっていました。帰った家は、洗濯物も片付けられ、掃除もされてキレイだった。私いないくても大丈夫じゃなーい、と思った私に、凪が
「途中、少し悲しくてベッドで泣いたのよ」って、旦那も知らなかったこと教えてくれました。カワイイじゃないか!
たまに、荒療治で離れてみることは、お互いに成長し、より愛おしくなる魔法かもしれないですね。

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