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カンボジアの入り口

タイ、ベトナム、バリ、シンガポール、スリランカ(?)
東南アジアで訪れた国は多くないけれど
同じ国を複数回訪れてるから、
生涯パスポートがあったとしたら、
多分東南アジアのスタンプが一番多いと思う。

それなのに、それなのに、
友達が活躍するカンボジアに訪れたのは
今回が初めてだった。
行く行く詐欺をやっと返上。

彼女と出会ったのは、約10年前。
青山にあるスパルタ系英語塾。
塾に一歩踏み入れたら、そこから英語のみ。
ジョブスやオバマのスピーチの暗唱や、
何十人もの生徒の前での5分間スピーチは
やりたい人だけやれる、自立型学習。
そして、選択性のグループ学習もあって
演劇クラスを取らない私が取れるのは
必然的にディベートクラスのみ。

ディベートって、討論な訳だけど
自分の意見とは関係なく、
そのテーマについて、
「賛成」・「反対」が振り分けられスタート。
そう、本当の自分の意見とは違うものを、
あたかも自分の意見として討論しなくてはいけないのだ。
日本語でも討論が難しいような
「原子力発電についての賛否」
「遺伝子組み換えについての賛否」
「死刑制度についての賛否」
といったテーマが掲げられ、
じゃんけんなどで決めたチームで15分
英語で検討した後、討論が始まる。

今考えてもドキドキするのだが、
こんなことを毎週一緒にやって、
時に味方で、時に敵になった仲間たち。
戦友みたいなもの。

彼女は、そんな戦友のひとりだった。
ディベートを一緒にやっていた頃に、
彼女はカンボジアへと旅立ち、事業を立ち上げた。
(写真は、戦友たちとの壮行会)

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彼女とは家が近かったこともあり、
帰国の度に、お茶をする友人。
コロナの波が直撃して、事業をやめる、と聞いたのは約1年前。
あまりにも元気をなくした彼女の決断を
論破する気も起きず、休んだらいいよ、と言ったのを覚えている。

しかし、今、わたしたちは、
カンボジアのプノンペンとシェムリアップにある
国際空港内にできる新店舗2店のオープン準備をしている。
年末には、もう一店舗。他にもオファーが続いている。

人生っておもしろいよね。
それは10年前から決まっていたもので
やっと時期が来たかのように、
驚くほど細い道なのに、ブツからずに疾走できている。

もちろん、ゴールはまだまだ。
でも、フル回転していても、
心を亡くす忙しさではなく
心が喜ぶ愉しい時間。

カンボジアの入り口には辿り着いた。
アンコールワットの素晴らしさは、次のブログで。


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