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いいわけが欲しい

こんにちは、ローズ青木です。「フラワービジネス2.0」という花業界専門オンラインサロンを運営したり、「Stamps」という花屋さんを中心とした店舗ビジネス向け固定客化ツールの販売をしたり、地元長野限定のローカルモデルをやったりしています。

シニア世代、神!

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「花の消費が減少している」
というお話をすると、「えっ、意外。なんとなく感覚的には増えているんかと思ってた」と言われることもしばしありますが、実際数字で追ってみるとそんなことはなくむしろ減少しています。

その消費金額を年代別で見たのが、こちら。

はい、「シニア世代、神!」というのが実状です。
花業界はシニア世代の方々に支えられています。

しかし、シニア世代の方々もいずれはギフトとしてお花を贈らなくなるし、むしろもらう側。自宅用にお花を購入するということはもちろんあっても、年金生活ではその金額も少しずつ減らしていかざるを得なくなる。
ということを踏まえると、今の数字から更に伸びていくということはなかなか考えにくい状況です。

一方、50歳以下の世代は、極端に消費金額が減ります。会社のお金で法人として消費することはしょっちゅうあったとしても、個人の財布からとなると極端に減るわけです。20代に関しては年間で2,000円も使っていない・・年間ですよ!月換算で170円弱。ペットボトル1本分の金額すらもお花に使っていない。。ほぼ使ってないと言ってもいいかもしれない金額です。。。

だから「これから」を考えると、業界としては50歳以下の世代を以下に取り込むか?というのは大きな課題です。いつまでもシニア世代に頼るわけにはいきません。

日本人男性の特徴

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日本人男性の特徴としてよく言われるのが、

「恥ずかしがり屋」
「自分の感情を伝えるのが下手」
「愛情表現が苦手」

かくいう私も下手ですw
だから花の力を借りて例えば奥さんに愛情表現したり、お世話になった方に感謝の気持ちを伝えたりしているんですが、それ自体が恥ずかしいということもよく言われます。
というか、花の業界に転職した時、友達や知人からは散々「やらしいな〜」「なんかキザっぽいな〜」とか色々言われました。

なんか、イメージがあるんでしょうね。花束を贈っている男性はイタリア人男性みたいに、絵になる男じゃないとな〜とか、俺はそんなんじゃないからなとか。

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そう、まさにキングカズこと三浦知良さんのような。
(確かにカズさんはカッコよすぎる!男から見てもカッコいい!)

そのイメージとの比較が勝手に自分の中に起こって抑止がかかる。こういう男性多いと思います。でも業界としてはその男性に対して「いや、でも花をもらった女性は絶対喜びますから!」「このイベントの時は絶対、花ですよ!」的なPRをしても効果がありません。

だから、「いいわけ」を作ってあげる

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「別にさ、花買いたかったわけじゃないんだけど、
なんか付き合いで仕方なく・・」

「別にさ、これと言った買う理由ないんだけど、
なんか楽しそうなイベントやってたから参加したら花もらえたからさ」

こんな感じの「いいわけ」を用意できれば愛情表現べたの日本人男性も結果としてお花を大切な人にプレゼントする回数が増えると思うんです。

あとは、時代のニーズを読むこと。
これは何をやるにも同じことが言えると思うのですが、SDGsに代表されるような社会ニーズをどうやって「花」と絡めることができるか?

最近では「フラワーサイクリスト」と言って、花屋さんで廃棄になってしまうお花を蘇らせて活用する花屋さんも登場してきています。

こういった活動はとても注目を浴びやすく、すぐネットニュースで話題になります。

「花×エンタメ」

こういったことを諸々踏まえて、この掛け合わせはありなんじゃないかなと思っています。

「エンタメとは、人を楽しませるもの」

こう書かれています。
「花」というと、とかく「心豊か」「心温まる」「愛情」こういった価値ばかりを提供しますが、これは既に多くの方が提供している価値なので、何も自分がやらなくてもいいんじゃないかと。

だったら、違う価値「楽しい」を提供してもいいんじゃないか!?
「楽しい?だったら、エンタメでしょ!」って。

花にエンタメ要素をプラスすることで、気恥ずかしさも薄れます。結果として花の消費拡大に繋がれば業界への貢献にもなります。


それでは皆様、バラ色の日々を🌹

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オンラインサロン
花業界専門オンラインサロン「フラワービジネス2.0」は、オンライン上で繋がった花屋さん同士のコミュニティです。「価値を共に創っていくための場所」としても活用いただけますし、ビジネスに関する各種コラムも掲載しています。