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「1秒後の運命は、2秒前の今、自分で決める!」「アクセルかブレーキかを決めるのは自分自身!」

行く先が開けた道路。見る限り障害物が目に入らない、真っ直ぐに抜ける様子を確認できた瞬間に「アクセル」をついつい踏み込んでしまいませんか?

山菜採りを終えた人が道路脇からひょこっと出て来たり、小動物の走り抜けもあるかも知れません。もしかすると、こんなところで?と驚きを隠せないネズミ獲り(速度超過取り締まり)や、本線に合流する枝線に白バイが待機しているかも知れません。・・・と、こんなことを思い浮かべれば、踏み込みかけたアクセルは僅かでも緩むことになるでしょう。

絶対に道路脇からの飛び出しがない道路って、実際のところ存在しませんね。
言い換えれば、走る障害となる要因が存在しない道路なんてないのです。

ただ障害となる要因が出現する確率が極めて低い箇所があるというだけです。

例えば、両サイドが防音壁で囲われた高速道路(高架橋)でなら、工事やメンテナンスを終えた係員が不意に道路に顔を出さない限り、一般通行人などの飛び出しはあり得ないでしょうけど。

緊張感なくして、危険予測の意識なくして、呑気に完全リラックスで走行できる瞬間なんて存在しないのです。

市街地やスクールゾーン、ゾーン30が掲げられた道路や、見通しの悪い山間部などの道路で、悠々と制限時速以上の速度で走り抜けることなんて、できるはずがありませんよね。
飛び出しなどを含めた、障害が出現する確率は極めて高いのですから。

交差点や施設駐車場の出入口、駐停車中の車両、バスやトラックの向こう側、信号のない横断歩道、坂道頂上付近、見通しの悪いカーブなどの要所では、「もしかすると、ひょっとして」「何かが、誰かが飛び出すかも知れない」と危険予測(疑い)の目を持って注意を払う必要があります。

これまで幾度も、「あと1秒」ズレていたら事故に発展していただろうという場面がありました。

これを回避し続けているのが・・・
「1秒後の運命は、2秒前の今、自分で決める!」
=「この直後に、もしかすると悲惨という場面がある起こり得るかも知れない。ならば、最も簡単な危険回避策、先ずは減速。」
とアクセルペダルからブレーキペダルへ足を移動させることで、危険を逃れ事故発生を防止してきました。

1秒間の走行距離は、ご承知の通り次の数字となります。
( )内は、2秒前に与えられる危険回避までの距離です。

30km/hで、8.3m(16.6m)
40km/hで、11.1m(22.2m)
50km/hで、13.9m(27.8m)
60km/hで、16.7m(33.4m)

これらの距離を走り終えた後には、どんなに頑張っても取り戻せない物理的な移動結果なのです。
いわゆる「あの時~していれば・・・」という悩ましい(貴重な)時間であり、走行距離となります。

何も起こらなくて当然、そう願うところですが、万が一が生じた時には、2秒前の判断がとても重要な要素となってきます。
これからさらにアクセルを踏み込もうとしていたのと、既に危険を予測してブレーキに足を置いた状態になっているのとでは雲泥の差で大違いです。

この場に及んでは、スマホや携帯の「ながら運転」や「飲酒運転」は論外だということをお分かりいただけると思います。運転意外の他のことに気を取られたり、弛緩された感覚で漫然極まりない運転の状態では、この僅かな時間を問う意味が全くありませんから。

いつもこんな面倒臭いことを考えながら運転しているのか?
はい。その通り。
常に、少なくとも要所では、こんなことを意識して運転しています。

事故防止のための気付きとなれば幸いです。


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