霜月ねゆき

眠り始めるのが不得意。 誰よりも眠りを欲す。

霜月ねゆき

眠り始めるのが不得意。 誰よりも眠りを欲す。

最近の記事

満月に想う曲

満月をみると 思い出す曲。 聴いていると 満月が浮かぶ曲。 繊細で美しい 大好きな曲。 澄んだ暗闇の中から。 あたたかくたなびく雲の隙間から。 ふと振り返ったその先に。 月がその姿をそっと現すように 静かに静かに 心に染み込む曲。 深い夜を渡る月のように 静かに かすかにぬくもりを携えて 凍えるような冷たさを感じる光の色は だけど、とても淡く微かで、美しい。 いつまでも 白い光に心を奪われたまま やがて夜が沈む 夜の終わりはいつも喪失感に苦しくなる。 やがて

    • キンモクセイ

      今日は忘れられない日 どうしたって忘れない 数年前のあの日 その年初めてキンモクセイのにおいがした。 あれから時間が経ったけれど いつまでもずっと忘れない。

      • 夜に沈む月

        ぼやけた月が沈んでいく。 月が沈んだ空を 揺れるように雲が流れる 秋のにおいがする。 深く沁みる、微かに水の気配がする空気。 心地よい自然のおと。 凍える季節が来るまでの優しいおと。 白く銀に輝く星は天に昇り 闇はより深くやさしく。 秋を待っていたけれど 夏が過ぎるのはいつもさみしい。

        • 音のない雷

          数年前、音のない雷というものがあると知った。 とある夏の眠れない夜  みっしりと重たい雲が空を覆い 月も星もない暗闇のなか 突如あたりは稲光に照らされる。 不定期なその光はいつまでも止む事なく 夜空を照らす。 とある冬 音のない雷が空を覆う。 それは心を安心させる。 雪よりも、白い音。

          夕から夜へ。

          夕方と夜の境目が出来ていた。 まっすぐな線で。 昼から夜へ。 今日から明日へ。 ここからつぎへ。 こんなふうに真っ直ぐに決断できたら、 どんなにいいだろう。

          夕から夜へ。

          星あかり

          高速で駆け抜ける、色鮮やかな星たち。 赤、黄、紫、緑、橙… あの道を 夜の中 あてもなく遠く遠くまで駆け抜けてみたいと思っていた。 深い闇の中で道に迷った日。 ただひたすら灯りを目指して駆けた日。 いつか描いたシチュエーションなのだけど 自分の思いはまったく違う場所にあって。 いつしかのぼった月がうしろで輝いてる。 眠る前には正面に。 心のありかで風景が変わる、そんな夜だった。

          夜涼み。

          涼みながら月を眺める。 それなのに、日に日に月の出が遅くなっていく。 夏の真ん中なのに 朝が来るのが日に日に遅くなって 夜が来るのが日に日に早くなって 今宵も高速で轟音が駆け抜ける。 夏の夜涼みはやめられない。 眠れないし そこにお酒があればよい🍶